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CS第3戦『Quiksilver Pro France』&『ROXY Pro France』終了!

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(フランス戦ファイナリスト)
PHOTO: © WSL/Masurel

今シーズンからCTへの直接的なステップとなるCS(チャレンジャー・シリーズ)の第3戦目『Quiksilver Pro France』&『ROXY Pro France』がフランス南西部で開催。
現地時間10月23日にファイナルデイを迎え、コナー・オレアリー(AUS)とブリッサ・ヘネシー(CRI)が優勝しました。

コナーが一気にクオリファイ圏内に!

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(仲間と喜びを分かち合うコナー)
PHOTO: © WSL/Masurel

ファイナルデイの舞台はホセゴーの「Les Culs Nus」で、前日の大きなウネリが落ち着いてクリーンな頭サイズのグッドコンディション。
本来であれば翌日がファイナルデイの予定でしたが、サイズダウンの予想を考慮して前半のヒートはダブルバンクを利用して足早に進行していました。

メンズサイドの『Quiksilver Pro France』
SFではコナーと五十嵐カノアというゴールデンカードがあり、8.43をスコアしたコナーが勝利。
前日に今イベントのハイエストヒートスコアとなる16.27を出したカノアの集中力も相当なものでした。

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(多くの観客がノーマスクで観戦)
PHOTO: © WSL/Masurel

ミシェル・ボウレズ(PYF)とのファイナル。
序盤はコナーが僅かにトータルスコアが上回る展開で進行。ヒート中盤にはレフトでエアーをメイクしたコナーが6ポイントを出してミシェルのニードスコアを上げていきます。
ミシェルが序盤にスコアを出していたライトがなくなり、レフト勝負となった後半。フロントサイドとなるコナーがこのレフトを上手にメイクして最後まで逃げ切り、2016年の南アフリカでのQS以来のメジャーイベント勝利を決めました。

「今日はとても素晴らしい日だったよ。今は文字通り世界の頂点に立っているような気分で、ビールを飲むのが待ちきれないね。夜は最高のサポートをしてくれた仲間と一緒に楽しむよ。この調子で今年を締めくくりたいね」

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(勝負を決めたフロントサイドエアー)
PHOTO: © WSL/Masurel

今シーズン、CT返り咲きを果たしていたコナーでしたが、ランキング28位で早くも脱落。
来年もツアーに残るにはこのCSで結果を残す必要があるものの、開幕戦のカリフォルニアでは73位、次のポルトガルでは37位と最悪に近い結果を重ねていました。

しかし、今回の優勝で一気に94もランクを上げて6位。
CSからのクオリファイの条件は上位12名なので、最終戦を前に条件クリアに成功しました。

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(ミシェル・ボウレズ)
PHOTO: © WSL/Masurel

2位のミシェルもCTランキング28位でリクオリファイ圏外。
今回の2位で19位までCSランキングを上げており、最終戦のハワイの結果次第では来年もツアーに残ることが可能です。

「2位は良いけど、1位の方が良いに決まっているよね。ベストを尽くした。でも、残念ながら最後の最後でちょっとしたトラブルに見舞われ、彼に負けてしまった。コナーはツアーでも優れたサーファーの一人なので、全力で戦ったよ。彼が優勝出来たことは素直に嬉しい。ハワイには良い波が来ているし、今からはそれに集中したいと思う」

CS最終戦の舞台であるハレイワで優勝経験もあるミシェル。
そこで必要なポイントを稼ぐ可能性も高いでしょう。

カノアがCSトップに!

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(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Masurel

CTランキングでリクリファイラインをクリアしている選手の中で唯一全てのCSをフォローしているカノアは開幕戦での3位に加え、今回も3位に入り、カレントリーダーの座を手に入れることに成功。
ワールドタイトル獲得という大きな目標を持っているカノアにとって、休息よりも経験の方が重要であり、貪欲に勝負の世界に身を置き続けているのです。

なお、カノア以外の日本人選手はRound of 96で全て敗退。
和井田理央は次のRound of 48で敗退しています。
ランキングでも6位だった村上舜が20位までダウンしています。

ウィメンズでは第2戦終了時で最高位だった脇田紗良が20位までダウン。
松田詩野が1ランクダウンの15位です。

ブリッサがカレントリーダーの座に立った

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(ブリッサ・ヘネシー)
PHOTO: © WSL/Masurel

ウィメンズサイドはダークホースのインディア・ロビンソン(AUS)をファイナルで倒したブリッサが優勝。
序盤に2ターンのコンボで6.83をスコア、インディアにプレッシャーをかけ、最後には8.40をスコア。
インディアもバックハンドで7.83を返す場面があったものの、ブリッサが一枚上手でした。
ポルトガルで5位に入っていたブリッサは今回の優勝でガブリエラ・ブライアン(HAW)を抜いてトップに立ちました。

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(インディア・ロビンソン)
PHOTO: © WSL/Masurel

「家族や友人の素晴らしいサポートを受けながら優勝出来たことは本当に嬉しく、特別な瞬間よ。対戦相手のインディアは最高の選手。彼女を誇りに思うし、トップに立つ実力があると思う。間違いなく僅差の勝負だったけど、最後に波が変わり、良い波を手に入れることが出来た」

2021年シーズンのCTを15位で終え、リクオリファイラインの9位に届かなかったブリッサ。
残り1戦ありますが、すでにポイントを考慮するとCSからの残留は決定でしょう。

次のCSはハワイ・オアフ島のハレイワを舞台とした『Haleiwa Challenger』
11月26日〜12月7日に開催されます。
すでにノースショアにはウネリが入り始めています。

『Quiksilver Pro France』結果
1位 コナー・オレアリー(AUS)
2位 ミシェル・ボウレズ(PYF)
3位 五十嵐カノア(JPN)、マテウス・ハーディ(BRA)
5位 マキシム・ハシーノ(FRA)、ルーカ・メシナス(PER)、カルロス・ムニョス(CRI)、フレデリコ・モライス(PRT)

『ROXY Pro France』結果
1位 ブリッサ・ヘネシー(CRI)
2位 インディア・ロビンソン(AUS)
3位 ソーヤ・リンドブラード(USA)、ケイトリン・シマーズ(USA)
5位 ディミティ・ストイル(AUS)、アリッサ・スペンサー(USA)、モリー・ピックラム(AUS)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)

2021年CSランキング
1位 五十嵐カノア(JPN) 15,500pt
2位 エゼキエル・ラウ(HAW) 14,250pt
3位 ジェイク・マーシャル(USA) 12,500pt
4位 イーマイカラニ・デヴォルト(HAW) 12,000pt
5位 ナット・ヤング(USA) 11,900pt
...20位 村上舜(JPN) 8,900pt

ウィメンズ
1位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 21,500pt
2位 ガブリエラ・ブライアン(HAW) 21,000pt
3位 ケイトリン・シマーズ(USA) 17,200pt
4位 インディア・ロビンソン(AUS) 13,300pt
5位 ソーヤ・リンドブラード(USA) 12,500pt
...15位 松田詩野 10,500pt

WSL公式サイト

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