コンテスト
『US Open of Surfing』5日目 脇田紗良、村上舜、五十嵐カノア快進撃続く!
PHOTO: © WSL/Morris
現地時間9月24日、カリフォルニア・ハンティントンビーチを舞台とした『US Open of Surfing』はクライマックスの週末に向けて選手が絞られてきました。
2022年のCT入りを目指す選手にとっては重要なCS(チャレンジャー・シリーズ)の初戦。
『US Open of Surfing』の名誉を狙うCT選手も交わり、秋ながら夏のような熱い戦いに!
脇田紗良がベスト8入り
すでに前日からマンオンマンに移行していたウィメンズサイドはRound of 16の全8ヒートが進行。
キャロライン・マークス(USA)、2009年、2018年に『US Open of Surfing』を制したコートニー・コンローグ(USA)、ココ・ホー(HAW)など強豪が勝ち上がる中、スペイン・バスク地方のアリアナ・オチョアと対戦した脇田紗良はピアに向かってのレフトからライト側にリフォームするセクションも上手くつないでトータル12.17。クロスゲームを制してQF行きを決めています。
このヒートでは序盤にスコアを出してから2本目の波を待つ時間が長く、その間ピアで観戦していた人と水温の話などをする余裕もあったそうです。
次のQFでは先日のウィメンズQS3,000『Nissan Super Girl Surf Pro』で2位になった15歳のケイトリン・シマーズ(USA)と対戦。
ここをクリアすればCT入りに繋がる大きなポイントを稼げることになります。
なお、QFにはハワイアンと日本人のハーフ、ベティルー・サクラ・ジョンソンも残っています。
まだ15歳ながらハワイ育ちらしく大きなラインを描く彼女の活躍にも期待しましょう。
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村上舜、五十嵐カノアがベスト16入り
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メンズは3人ヒートのRound of 24の全8ヒートが進行。
オープニングヒートの村上舜はアップカマーのイーマイカラニ・デヴォルト(HAW)などを相手に得意のシャープなターンで6ポイント台を2本まとめて1位通過。
風の影響が大分強まっていた後半のヒートに登場した五十嵐カノアも2本まとめ、サンクレメンテのアップカマー、コール・ハウシュメンドに続く2位でRound of 16進出。
一方、大原洋人はジークことエゼキエル・ラウ(HAW)、アレックス・リベイロ(BRA)と二人のCT経験者とのカードに重なり、ペースを掴めずに敗退しています。
Round of 24のハイエストスコアはグリフィン・コラピント(USA)の8.00。
オージーのリアム・オブライエン、東京五輪にニュージーランド代表で出場していたビリー・ステアマンドを相手に終了間際まで3位、ニード5.54に追い込まれていたグリフィンはレフトからリフォームしてくるライトを繋いでこの日一番のロングライド。
ブザービーターで3位から一気にトップに立ってベスト16入りを決めていました。
「US Openのタイトルが獲得出来れば自分のキャリアの中で誇りになると思う。難しいけど、機会があれば狙いにいくよ。達成出来れば、自分が目指している世界チャンピオンになるチャンスもあるからね」
2015年、大原洋人がメインイベントで優勝したその年のジュニアチャンピオンでもあるグリフィン。
サンクレメンテ出身ながらハンティントンビーチの波の癖は知り尽くしています。
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グリフィンと同じサンクレメンテ出身の先輩、コロへ・アンディーノ(USA)はこの日のハイエストヒートスコア14.50をメイク。
怪我で欠場が続き、CTランキング37位で終えているコロへはWSLから怪我によるワイルドカードを与えられる可能性が高いものの、CSの結果によって自力でリクオリファイを果たすのが理想的な形でしょう。
「ヒートの前に波を見ていて、もう少し南側のピアから離れたピークの方が良いと思ったんだ。今回のスウェルは間隔が長く、ピアに向かって入ってきても真正面過ぎる。だから、南側の方が正解だったと思うし、結果的に自分がその場所で乗ったレフトがヒートのベストウェーブになったんだ」
Round of 16の注目ヒートはコロへとジーク、グリフィンとカム・リチャーズ(USA)
村上舜はジェイク・マーシャル(USA)、五十嵐カノアはケイド・マトソン(USA)と対戦します。
ネクストコールは現地時間9月25日7時30分(日本時間同日23時30分)で35分後にウィメンズQFからからスタート予定。
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