コンテスト
【東京オリンピックサーフィン競技】初日
Photo: ISA / Ben Reed
2021年7月25日はサーフィンにとって記念すべき一日になりました。
五輪水泳の金メダリスト、デューク・カハナモクがサーフィンをオリンピックにと願って1世紀以上。
その夢をISA会長のフェルナンド・アギーレ氏が中心となってISAが引き継ぎ、
20年以上経ってようやくただのスポーツではないサーフィンが種目に選ばれ、困難を乗り越えて開催されたのです。
5大陸18カ国からサーファーが集まり、日本を代表するコンテストの聖地「志田下」でメダルと国の誇りをかけて戦う東京オリンピックが開幕!
初日の主なトピックは全ての日本代表が通過。
イタロとステファニーがハイエストスコア。
R3でアメリカ代表がまさかのバッティングなど。
日本代表「波乗りジャパン」は全て通過
Photo: ISA / Ben Reed
台風8号の接近により、サイズアップ傾向ながらオンショアで難しいコンディションとなった大会初日。
東京オリンピックの日本代表「波乗りジャパン」のメンバーは五十嵐カノア、大原洋人、前田マヒナ、都筑有夢路の4名。
男子の2名はR1を突破してR3行き。
両者共に序盤からリズムが良く、好調な滑り出しでした。
「ここは私の地元で育った場所です。自分のホームブレイクでオリンピックが開催されることに興奮しています。
特に今日は、この波を知っていることが自分の強みになると思います。多くの人がターンやエアをするのに苦労していますが、私はこのコンディションに慣れています。このような風向きのときは、典型的なコンディションです。
今日のような波でエアのやり方を学びました。ここで応援してくれている人たちのおかげで、オリンピック選手になれて素晴らしい気分です」
唯一の地元選手として期待されている大原洋人は強豪のイタロと同ヒートになり、共にエアリアルでスコアを出して勝利していました。
Photo: ISA / Ben Reed
女子は共にR1で二人のCT選手と重なり、更に都筑有夢路に関しては一本目でフランス代表のジョアンにインターフェアを犯してしまい、その波が0点。
更に2番目のスコアが半分になるペナルティがあり、リズムも崩してしまい敗退。
しかし、敗者復活戦のR2では持ち直して両社同ヒートを勝ち上がり、R3進出を決めています。
PHOTO: ISA / Pablo Jimenez
初日のハイエストはイタロとステファニー
Photo: ISA / Ben Reed
男子で最も目立ったのは宮崎のWSGで優勝したブラジル代表のイタロ。
あの時のように自由に飛びまくり、ヒート後半にかけてさらに加速。
7.00のハイエストスコアを含む、トータル13.67を出して金メダル獲得に向けて一歩前進しました。
「特別なイベントなので、とても興奮しているよ。この2ヶ月間、たくさんのトレーニングをしてきたんだ。
やっとここに来ることができて嬉しいよ。このヒートは他の選手にプレッシャーをかけた。ジャッジに好印象を与えながらスコアの出方を探れた良いヒートだったね。
オリンピック選手になれたことは、誰にとっても特別なことさ。特にサーファーにとってはそうだよね。この歴史の一部になれたことを嬉しく思う」
Photo: ISA / Ben Reed
女子はオーストラリア代表のステファニーが7.83を含むトータル14.50で圧勝。
次のR3では南アフリカ代表のビアンカと対戦します。
その他、R3では五十嵐カノアがインドネシア代表の和井田理央。
大原洋人がペルー代表のミグエル・トゥデラ。
前田マヒナがアメリカ代表のキャロライン・マークス。
都筑有夢路がブラジル代表のタティアナ・ウェストンウェブと対戦。
アメリカ代表のコロヘ・アンディーノとジョン・ジョン・フローレンスが同ヒートに重なっています。
Photo: ISA / Ben Reed
Photo: ISA / Ben Reed
大会2日目も朝7時からスタート予定。
NHKの東京2020オリンピックサイトやgorin.jpでライブ中継が行われます。
THE SURF NEWSの五輪特設サイトでは、各ウェーブスコアまでわかる「LIVEスコア」も配信中。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
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