コラム特集
「ジョンジョンは完璧な状態で五輪に来られるか」-F+(エフプラス)
Text by つのだゆき、Photo by snowyいつもネタ元にしているWSLのディベートが今週は更新されてなくて、たいてい金曜日か土曜日アップなんだけど、たま~にスキップの週もあって、困る。
何で困るかというと、ネタ考えなくちゃならないから(笑)。
そうねぇ、ほんと最高のリタイア生活送ってるので、サーフィンのことなんてほとんど考えてないしな。基本よそ様のSNS系のものとかサーフィン系のニュースとか追わないので何も知らないし、情報超遅いし、そんなことでいいのか、と思っていたのは10年前ぐらいまでで、最近はすっかりどうでもいいというか、気にしていない。気にはしていないけど、それなりのニュースが引っ掛かれば、あれこれ考えるし、確認できる「筋」に確認したり情報収集したりはする。まぁ、この「筋」を持ってるというのは財産だなと最近つくづく思う。
今皆さんが今気をもんでいるのはオリンピックに誰が来るかとかなんだろうか。とにかくジョーディがケガでこないことになり、かわりにレオナルド・フィオラヴァンティがリプレイス。ここにきて少しわさわさしてきて、コロヘは大丈夫そうだけど、ジョンジョンが完ぺきな状態で来れるかどうか。ちなみに本人は来る気満々。2019年のパイプで右ひざ前十字靭帯手術後のコルセット姿で勝ち上がって、ケリーを抜いて出場資格を得たものの、今年また今度は左ひざの前十字靭帯手術で出場が危ぶまれるという、前十字靭帯の呪い、って感じの不運。まぁ、スポーツ選手としてはよくあるヒザ前十字靭帯のケガではあるけど、一昔前ならそれで選手生命終了、みたいな部位であり、スポーツ医学の発達であれだけのスピード回復が可能になった。とはいえ、そう簡単に世界トップレベルの負荷がかけられる状態に回復する、というわけでもない。
パイプと志田では波もまるで違うし、ひざにかかる負担もまるで違う。パワーのないビーチブレイクからパワーを引き出すには、膝にかなりの負担がかかることになる。前回は後ろ脚だったけど、今回は前足。前足が思うように曲げられないのって、ビーチブレイクの飛び合戦には不利かなぁ、と思う。
ジョンジョンが来れないとなればリプレイスはケリーなわけだけど、ケリーが来たところで、あの志田の波で世界のトップ相手の勝負ができるかどうかは疑問だし、7月の志田で運が良ければ台風スウェル、悪けりゃフラットのなか、おじさんどうかな、と思う。ふつうに大原洋人にサクッとやられちゃうってのも十分にある。そうなったら日本のメディア発狂なんだろうけど、今回のオリンピックに関しては様々な条件を加味すると、どの競技も不公平といえるぐらいホーム絶対的有利なわけだから、メダルラッシュも当然、サーフィンだって例外ではない。何しろアウェイのみんなはろくに練習もできないわけだから。
アメリカチームとして考えればケリーよりジョンジョンのほうが勝ち目あるかな。次回のタヒチならねぇ、ケリーもアリだけど……。
写真は幸せの四つ葉のクローバー群生。これだけあるとありがたみも薄れるけど、ジョン様の完全復帰を願って心ばかりのプレゼント。
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。