コンテスト
2021年オーストラリアQS最終戦を制したのは?
世界に先駆けてQSが足早に進行しているオーストラリア。
2月のブーメランビーチから始まり、バーウビビーチ、マルーブラ、アヴォカビーチと4戦行われ、カレントリーダーはマット・バンティング、ウィメンズはモリー・ピックラム。
最終戦となる『Oakberry Tweed Coast Pro』はNSW州北部のカバリタで6月21日〜25日に開催。
最もグレードが高い5,000の結果によってオーストラリア/オセアニアのリージョナルからCTへのステップとなるチャレンジシリーズ、通称CSに参加出来る18名の選手が決定しました。
メンズはダークホースが優勝
PHOTO:© WSL / Dunbar
カレントリーダーのマットはすでに十分なポイントを稼いでいることもあり、今回欠場。
そんな中、エバンヘッズ出身でランキング19位だったダークホースのキャラム・ロブソンが親友のミッチ・パーキンソンと初のQSファイナルを戦い、イベント中保ったリズムを崩さず、トータル12.94で圧勝。
ランキングも一気に4位まで上昇してCSへの出場権を得ることに成功しました。
「この1週間は様々な感情が入り混じり、素晴らしい時間だった。ここではチャレンジャーシリーズの出場権を得ることに集中していたけど、気がつくと優勝を目指していたんだ。ミッチと一緒にファイナルを戦えたことは最高だったね。彼とは一緒に良くサーフィンする仲で、今回大活躍していたので、緊張したよ。次のCSでは世界で活躍している選手を相手にどのように戦うかが楽しみだね」
PHOTO:© WSL / Dunbar
無名の選手がいきなりハイグレードで優勝してしまうのがオーストラリアの凄さ。
層の厚いこの国ならではのことでもあります。
対戦相手のミッチはあのジョエル・パーキンソンの従兄弟で成績に波はあるものの、ピタリとハマればトップレベルのサーフィンを見せる天才型のサーファー。
ファイナルデイではSFで9.87のハイエストスコアを出して注目されていました。
ウィメンズは本命が優勝
PHOTO:© WSL / Dunbar
ウィメンズはカレントリーダーのモリー・ピックラムとオーストラリアで最も注目されているサーファーの一人、ザーレ・ケリーがファイナル進出。
SFで8ポイントを出していたモリーはファイナルで追い込まれていたものの、ラスト15分に2本の8ポイントを重ねて大逆転。
最後はザーレをコンビネーションに追い込んでいました。
「最高の気分よ。ファイナルはスタートで少し失敗したけど、細かい部分に集中してリセットして臨むことが出来た。最初に躓いた時でも落ち込まないように集中するの。だって、サーフィンは何が起こるか分からないからね。リセット出来たと思った時、まだ15分もあった。ワックスを足をなじませ、リズムを掴むのには十分な時間があったわ。次はチャレンジャーシリーズ。この自信と調子を維持して後半戦に臨みたいと思う」
今回優勝してリージョナルトップの座を手に入れたモリーはまだジュニア枠の18歳。
ザーレも含めてすでにエアーが普通のマニューバーの一部として出てくる新世代のサーファーです。
PHOTO:© WSL / Dunbar
2021年CSはメンズ96名ウィメンズ64名で争う
PHOTO:© WSL / Dunbar
8月のカリフォルニア『Vans US Open of Surfing』から始まる予定の2021年CS。
リージョナル毎の枠があるので、全てのQSランキングが決まるまで参加選手は分かりませんが、メンズ96名ウィメンズ64名。
その内のメンズ12名ウィメンズ6名が2022年のCTに参加可能となることは発表されています。
2020年のランキングからすでにCS出場が確定しているのは、マット・バンティング(AUS)、ナット・ヤング(USA)、ライアン・カリナン(AUS)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、リアム・オブライエン(AUS)、アロンソ・コレア(PER)、マイケル・ダンフィ(USA)
ウィメンズはキラ・ピンカートン(USA)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、モリー・ピックラム(AUS)
日本人選手では都筑有夢路と村上舜がCS枠にすでに決まっており、その他にメンズ3名ウィメンズ5名の枠があるとのこと。
日本のQSは8月10日〜16日に静岡で開催される1,000『Hamamatsu Pro Shizuoka』から開幕予定です。
QS5,000
『Oakberry Tweed Coast Pro』結果
1位 キャラム・ロブソン(AUS)
2位 ミッチ・パーキンソン(AUS)
3位 シェルドン・シムクス(AUS)、カラニ・バリ(AUS)
ウィメンズ
1位 モリー・ピックラム(AUS)
2位 ザーレ・ケリー(AUS)
3位 ソフィ・マッカラー(AUS)、コビー・エンライト(AUS)
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