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『Vissla NSW Pro Surf Series』最終戦は強豪選手が優勝!

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PHOTO:© WSL/Smith

WSLのコンテストが行われる全世界で最も新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、プロスポーツ開催にも前向きなオーストラリア。
その中でもニューキャッスル、ノーズナラビーンで2戦のCT開催が決定したNSW州は積極的で、2月〜3月にかけてCTに先駆けてQSを4戦開催。
『Vissla NSW Pro Surf Series』の名称でブーメランビーチから始まり、バーウビビーチ、マルーブラ、最終戦はセントラルコーストのアヴォカビーチ。
まだ夏のオーストラリアはビーチも賑やかで、マスク着用の規制などもなく、ここだけ見れば例年と変わりないような平和な光景が各イベントで見られていました。

『Vissla NSW Pro Surf Series』の4戦中、1,000が3戦、最終戦のみ3,000とグレードが上がり、ジュリアン・ウィルソン、ライアン・カリナン、イーサン・ユーイング、エイドリアン・バッカン、サリー・フィッツギボンズ、メイシー・キャラハン、イザベラ・ニコルズ、キーリー・アンドリューとオーストラリアのCT選手が多数参加。
CT開幕戦が同じセントラルコーストで波質も似ているため、絶好のウォーミングアップイベントになっていました。

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(ジュリアンにサインをせがむキッズ)
PHOTO:© WSL/Smith

『Vissla Central Coast Pro』

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(マット・バンティング)
PHOTO:© WSL/Smith

シリーズと同じ「Vissla」がスポンサーとなったメンズの『Vissla Central Coast Pro』は初戦で優勝したリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)を始め、元CT選手のマット・バンティング(AUS)、ウエスタンオーストラリアの神童、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)の強豪に加え、バイロンベイ出身のダークホース、カイアス・キング(AUS)が現地時間3月7日のファイナルデイに残っていました。

イベント期間中はニュージーランド冲の低気圧からの南南東ウネリが強まる傾向。
特にラスト2日間は十分なサイズがあり、ファイナルデイは公式4ftから10ftのセットが入り、シリーズの最終戦らしいエキサイティングな戦いに。

ファイナルはマットとジェイコブが残り、7.33と4.50のバックアップスコアを重ねたジェイコブが主導権を握っていました。
後半、ジェイコブがバックアップを5.77に伸ばした一方、6.17を持っていたマットはプライオリティを持ってじっくり波を持つ戦略。
終了間際、万事休すかと思われた場面でマットがバックハンドでクリティカルセクションに2回のターンで7.93をスコア。
見事に逆転に成功して優勝。マットはパンデミック直前に行われた昨年の同イベントでも優勝しており、2連覇を達成。

「素晴らしいファイナルだった。ウィルコックは良いオープニングだったので、激しく戦わないと勝てないって思ったね。最後の波は自分の場所に良い感じで入ってきたよ。逆転にはエクセレントに近いスコアが必要だと思い、全力でターンをした。この場所で再び優勝出来て最高の気分さ」

2015年にCT入りを果たしながらも怪我に泣かされて僅か2シーズンで脱落したマット。
まだ26歳と若く、今回の優勝でCT返り咲きへの道筋も具体的になってきました。

『Sisstrevolution Central Coast Pro』

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(モリー・ピックラム)
PHOTO:© WSL/Smith

「Vissla」のウィメンズブランドである「Sisstrevolution」がスポンサーになったウィンメンズはセントラルコースト出身のモリー・ピックラム(AUS)、メイシー・キャラハン(AUS)がファイナリストに選ばれていました。

何度もトップが入れ替わるシーソーゲームに勝ったのは7.53を含むトータル14.96をマークしたモリー。
僅か0.22ポイント差の白熱した勝負でした。

「メイシーやサリーのようなCTのサーファーを相手にしたサーフィンはとても楽しかった。地元の観客の前で勝てて最高の気分よ」

SFでは優勝候補の筆頭だったサリー・フィッツギボンズ(AUS)を倒し、ファイナルでもCT選手と互角の争いをしていたモリー。
まだ18歳の彼女はオーストラリアのジュニアタイトルを総なめ。WSLの最新のディベートでミック・ファニングがCT選手以外のベストサーファーに選んでいた逸材で、ジョエル・パーキンソンも絶賛しているそうです。

なお、まだ未定ながら2021年のオーストラリアでのQSは4戦で終了する可能性があり、ランキング上位の選手が8月から12月に実施(共にリージョナル毎の戦い)されるCS(チャンレジャーシリーズ)の出場権を得て、CTのクオリファイに繋がります。

CT開幕に向けてLAからチャーター便が飛び立つ

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(ケリーは怪我で欠場)
PHOTO:© WSL / Poullenot

QSが終わり、次の焦点は4月1日から始まるCTのオーストラリアレッグに移ります。
すでにオーストラリア以外の選手はアメリカに集結してLAからのチャーター便に乗り込んでおり、シドニー空港到着後に14日間の自己隔離が行われます。

残念ながら2月に49歳になったばかりのケリー・スレーターは両足首の怪我と右股関節の怪我などを理由にチャーター便には乗らず、キャロライン・マークスは搭乗前のPCR検査で陽性反応となり、搭乗が出来なかったとニュースが入っています。
WSLはキャロライン以外の選手に関しては陰性だったと発表しています。

2021 CTオーストラリアレッグスケジュール
CT第2戦 4月1日〜11日 ニューキャッスル
『Rip Curl Newcastle Pro pres. by Corona』

CT第3戦 4月16日〜26日 ナラビーン
『Rip Curl Narrabeen Classic pres. by Corona』

CT第4戦 5月2日〜12日 マーガレットリバー
『Boost Mobile Margaret River Pro pres. by Corona』

CT第5戦 5月16日〜26日 ロットネスト
『Rip Curl Rottnest Search pres. by Corona』

QS3,000
『Vissla Central Coast Pro』結果
1位 マット・バンティング(AUS)
2位 ジェイコブ・ウィルコック(AUS)
3位 カイアス・キング(AUS)、リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)

ウィメンズQS3,000
『Sisstrevolution Central Coast Pro』結果
1位 モリー・ ピックラム(AUS)
2位 メイシー・キャラハン(AUS)
3位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、フレイヤ・プリュム(AUS)

WSL公式サイト

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