コンテスト
オーストラリア2戦目となるQS1,000『Port Stephens Pro』を制したのは?
NSW州のみで4戦、『2021 Vissla NSW Pro Surf Series』と名付けられたオーストラリアのQSシリーズ。
コロナ禍でまだ未定ながら2021年は国内でのQSがこのシリーズだけで決まってしまう可能性があり、今年から分かれた1ステップ上のCS(チャンレジャーシリーズ)の出場権をかけて1戦1戦が見逃せない戦い。
選手にとってはCTに繋がる大事な1ヶ月と言えます。
2月16日〜19日にニューキャッスル北部のブーメランビーチとトンカリー・ブレイクウォールを舞台に開催された初戦『Great Lakes Pro』ではリーフ・ヘーゼルウッズが圧倒的な強さで優勝。
2月21日〜23日にブーメランビーチからニューキャッスルに向かって約100km南下したバーウビビーチをメイン会場に開催された第2戦『Port Stephens Pro』でもリーフは優勝候補の筆頭でしたが、風の影響が入った難しいコンディションに加えて後半は会場がサブのワンマイルビーチというライトのポイントブレイクに移動したため、武器であるフロントサイドが封印されてしまい、QF敗退に終わっています。
PHOTO:© WSL/Smith
メンズはジャクソン・ベイカーが優勝
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現地時間2月23日のファイナルデイは公式2-3ftレンジのサイズ。
ライトのポイントブレイクはレギュラーフッターに有利な印象でファイナルに残ったジョーダン・ローラー(AUS)以外はフロントサイドの選手にスコアが出やすくなっていました。
ファイナルはジョーダンとQS3勝を誇るニューキャッスル出身のジャクソン・ベイカー(AUS)のマンオンマン。
序盤、ジョーダンが1本も乗らない内にジャクソンが8.33を含むトータル14.66をまとめてしまい、最後には駄目押しの8.37を重ねます。
後半、追い上げてきたジョーダンをかわしてQS4度目の優勝を決めました。
「4回ファイナルに進出して4度の優勝。とても気分が良いけど、今後はファイナルの度にその連勝がプレッシャーになると思う。昨年一杯はトレーニングだけで、今年になってやっと現実の世界に戻ってきた。ここにいる皆んながそうだと思うけど、コンテストに戻れて本当に幸運だと思うよ。今年は良いスタートを切れた。今後も勢いを維持してCSの出場資格を得るのが一番の目標さ」
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ウィメンズはコビー・エンライト
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ウィメンズは初戦『Great Lakes Pro』で5位だったコビー・エンライト(AUS)、3位だったフィリッパ・アンダーソン(AUS)がファイナル進出。
こちらは両者8ポイントをベースとしたバックアップスコア勝負となり、僅か1.10ポイント上回ったコビーがQS2度目の優勝。
「ファイナルに進出して優勝出来たなんて最高の気分よ。最後にフルシーズン戦った2019年のQSは結果が悪く、自分の実力に自信が持てなかったの。今年は早い時期に優勝出来て自信がついたわ。とても嬉しい。コンテストから離れた昨年、自分にとっては昔のように大好きなサーフィンを純粋に楽しめた良い時間だった。今回は素晴らしいポイントブレイクでサーフィンが出来た最高のイベントだったわね。優勝して自信がある状態で次のマルーブラに向かうのが楽しみよ」
2018年、2019年と2年連続でベルズでのCTにワイルドカードで出場した経験があるクーランガッタ出身のコビー。
まだ21歳と若く、178cmの長身を活かしたダイナミックなサーフィンはCT向きと言えるでしょう。
『2021 Vissla NSW Pro Surf Series』の第3戦目はシドニー南部に位置するマルーブラを舞台としたQS1,000『Mad Mex Maroubra Pro』
2月26日〜28日に開催されます。
PHOTO:© WSL/Smith
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2021 Vissla NSW Pro Surf Series スケジュール
第1戦 2月16日〜19日 ブーメランビーチ
QS1,000『Great Lakes Pro』
第2戦 2月21日〜23日 バーウビビーチ
QS1,000『Port Stephens Pro』
第3戦 2月26日〜28日 マルーブラ
QS1,000『Mad Mex Maroubra Pro』
第4戦 3月2日〜7日 アヴォカビーチ
QS3,000『Vissla Central Coast Pro』
ウィメンズ
QS3,000『Sisstrevolution Central Coast Pro』
QS1,000『Port Stephens Pro』結果
1位 ジャクソン・ベイカー(AUS)
2位 ジョーダン・ローラー(AUS)
3位 カラニ・バリ(AUS)、リアム・オブライエン(AUS)
ウィメンズ
1位 コビー・エンライト(AUS)
2位 フィリッパ・アンダーソン(AUS)
3位 インディア・ロビンソン(AUS)、サシャ・ベイカー(AUS)
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