コンテスト
オーストラリアで開催されたQS初戦『Great Lakes Pro』を制したのは?
他国に比べて新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられており、CTでは異例の4イベントが組まれたオーストラリア。
QSも世界に先駆けて開幕してまずは2月19日に初戦QS1,000『Great Lakes Pro』が終了しました。
なお、2021年からQSはQSとCS(チャンレジャーシリーズ)に分かれ、1月から7月までに行われるQSの結果に基づいて、8月から12月に実施されるCSの参加資格が決定するフォーマットに変更。
QSは基本的に自国開催のリージョナルイベントに参加、ランキング上位の選手がCSの出場権を得てそこでの結果がCTへのクオリファイに結び付くことになります。
『Great Lakes Pro』の会場はニューキャッスル北部、南、東向きに面しているブーメランビーチ。
イベント期間中は南東風が吹き続き、サイズアップ傾向。早いラウンドはブーメランビーチで進行したものの、後半はクローズアウト してしまい、ウネリをかわす北部のトンカリー・ブレイクウォールに舞台を移動していました。
メンズはリーフ・ヘーゼルウッズがQS初優勝
PHOTO:© WSL / Bennett
元CT選手のミッチ・クルーズ(AUS)、マット・バンティング(AUS)、ソリ・ベイリー(AUS)を始め、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)など強豪が揃った初戦。
ファイナルデイは公式4-6ftレンジのまとまりないコンディションの中、Round of 36以降、全てのラウンドで8ポイント台、3本の9ポイントを出したリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)が他選手を圧倒。
レフトの波でのパワフルなフロントサイドを武器にノースナラビーンのジョーディ・ローラーとのファイナルも全くアクセルを緩ませず、QS初優勝を決めました。
「怪我と新型コロナウイルスでここまで長い道のりだったよ。優勝で今年のスタートを切るなんて最高だね。残りのシーズンもこの調子でいきたい。今回はコンディションが自分にとって有利だったと思う。各ヒートの開始前にレフトがどこで割れるのかを見つけ、ヒートではビデオパートのような感覚でサーフィンをしていたんだ。最高だったね」
2019年にCT開幕戦でワイルドカードながら9位に入り、ベルズでの出場も決めたリーフでしたが、肩の負傷でQSは思うような結果が残せず...。
2020年は新型コロナウイルスの影響で僅か2戦しか参加できず、フリーサーフィンとトレーニングの日々を過ごしていたそうです。
ウィメンズはモリー・ピクルムがQS初優勝
PHOTO:© WSL/Smith
ウィメンズの方も元CT選手のローラ・エネバー(AUS)、ディミティ・ストイル(AUS)を始め、フィリッパ・アンダーソン(AUS)など強豪揃いの中、QFでウィメンズでは唯一の9ポイントを出したモリー・ピクルム(AUS)がQS初優勝。
まだ18歳とジュニア枠の選手でもあり、コーチはCTで一世を風靡したマイクロことグレン・ホール。
残りの試合も注目を集めそうです。
「2018年のマルーブラのQSで2位になって以来、QSの優勝を夢見ていたわ。今回の優勝は個人的な目標を達成できたと感じている。コーチのマイクロと一緒に滞在して戦略やヒートのゲームプランに一生懸命取り組んできたの。彼の助けは本当に大きいわ。これから数週間かけて行われる’NSW Pro Surf Series’の残りの試合が待ち遠しい」
『2021 Vissla NSW Pro Surf Series』
オーストラリアでのQSはQS1,000『Great Lakes Pro』の他、全4戦のシリーズ戦『2021 Vissla NSW Pro Surf Series』と名付けられ、全てNSW州で開催されます。
最終戦のみ3,000とグレードが高く、ステファニー・ギルモア、ライアン・カリナン、メイシー・キャラハン、イザベラ・ニコルズ、サリー・フィッツギボンズとオーストラリアのトップ選手の参加が予定されています。
2021 Vissla NSW Pro Surf Series スケジュール
第1戦 2月16日〜19日 ブーメランビーチ
QS1,000『Great Lakes Pro』
第2戦 2月21日〜23日 バーウビビーチ
QS1,000『Port Stephens Pro』
第3戦 2月26日〜28日 マルーブラ
QS1,000『Mad Mex Maroubra Pro』
第4戦 3月2日〜7日 アヴォカビーチ
QS3,000『Vissla Central Coast Pro』
ウィメンズ
QS3,000『Sisstrevolution Central Coast Pro』
QS1,000『Great Lakes Pro』結果
1位 リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)
2位 ジョーディ・ローラー(AUS)
3位 マット・バンティング(AUS)、タリー・ワイリー(AUS)
ウィメンズ
1位 モリー・ピクルム(AUS)
2位 ソフィー・マッカラー(AUS)
3位 ローラ・エネバー(AUS)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)
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