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20201年12月8日 マーヴェリックス 特別な日
12月8日、オアフ島・ノースショアのパイプラインでメンズCT開幕戦『Billabong Pipe Masters』のトライアルが行われていた日、遠いカリフォルニアのマーヴェリックスでもロングピリオドの北西ウネリが到達。
ウォーターパトロールの第一人者であり、写真家でもあるフランク・キラルテが’特別な日’と称したほどだった...。
「マーヴェリックスで見たパドルセッションの中では最高で最も安定した一日だった。波は大きく、サーファーのレベルも非常に高く、ウォーターパトロールのチームは一日中仕事をしていたよ」
何十年にも渡って世界中のビッグウェーブで経験を積み、文字通りマーヴェリックスの全てを見てきたフランク・キラルテがこう言うのだから、’特別な日’という表現も決して大袈裟ではない。
この日のセッションが特別だったのは、短時間ではなく、日の出から日没まで一日続いたことである。
グラント’ツイッギー’ベーカー
PHOTO:© WSL/ Frank Quirarte
カイ・レニー
PHOTO:© WSL/ Frank Quirarte
この日はカイ・レニー、イアン・ウォルシュ、ツイッギーなどの世界トップのビッグウェーバーだけではなく、ローカルも参加した長い一日だった。
特にマーヴェリックスがあるサンタクルーズで父親のサーフショップを受け継いだピーター・メルは巨大なモンスターを数本メイク。
サーフィン人生の大半をこの地で過ごしてきた彼はありとあらゆるコンディションのマーヴェリックスを乗りこなし、この日は息子のジョンとビッグウェーブをシェアする特別な日を過ごすことが出来たのだ。
ピーター・メル
PHOTO:© WSL/ Frank Quirarte
ピーター・メル同様に巨大なモンスターを手なずけたグラント’ツイッギー’ベーカーによってこの日はビッグウェーブ人生の集大成だった。
セカンドリーフで狂ったような波にパドルした彼は、自身のInstagramで’生涯最高の波’と呼び、心に響く感動的な文章を綴っている。
「15年間の積み重ねが思い浮かぶ。トレーニング、道具、海の中での練習。その結果が今日ここに証明された。これは一生に一度の波であり、次世代のマーヴェリックスのサーファー達をふるい立たせてくれる波であると願っている。今日、ワールドクラスのサーファーと肩を並べることができたのは幸運さ」
グラント’ツイッギー’ベーカー
ピーター・メル、グラント’ツイッギー’ベーカー、フランク・キラルテはマーヴェリックスの最高の時も最悪の時も見てきた。
そんな彼らの’生涯最高の波’、’特別な日’という言葉は重い。
どれだけ12月8日が特別だったのかを多くの人に伝えたい。
イアン・ウォルシュ
PHOTO:© WSL/ Frank Quirarte
参考記事:Maverick's Reaches All-Time Status On "Day Of Days"
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