コンテスト
サーランチ初のナイターイベント『Cuervo Surf Ranch Classic』を制したのは?
ロングボードではコロナ後初となるWSLのスペシャルイベント、『Cuervo Surf Ranch Classic』がケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」で現地時間10月2日に開催。
サーランチ初のナイターとなった今イベントは男女各6名による個人戦の他、最長のノーズライドを競う「Timed Noseride」、ウェイン・リッチ、ブリット・メリックが削った100%再生アガベ材を使用したカスタムメイドのボードで競う「Agave Board Sessions」が行われました。
10月2日に終了した後もSNSなどで結果が報告されることはなく、コンテストの模様と選手紹介、舞台裏、インタビューなどを織り交ぜたダイジェスト番組が現地時間10月18日、日本時間19日に放送されて始めて結果が公開されるという新しい形のイベントでした。
スタイルを称える新しいコンテスト
PHOTO: © WSL/Morris
WSLのロングボードツアーは、2019年、デヴォン・ハワードがツアーディレクターに就任してから複数のイベントでワールドタイトルを争うようになったのを始め、デヴォン自身がそうであるようにロングボードの伝統的なスタイルを重視してきました。
それに賛同した同年代の親友、ジョエル・チューダーが参加したこともあり、WSLのロングボードツアーは大きく変わったのです。
「このイベントの焦点はロングボードのスタイルを称えることさ。ショートボード、ロングボードのサーフィンを見てみると道具の違いだけではなく、そのアプローチや、方法にも大きな違いがある。それはサーファーのアプローチと波の乗り方だよ。凄いパフォーマンスのショートボードに対して、ロングボードは技と優美さが求められるんだ」
コロナ禍でもデヴォンの思想は変わらず、サーフランチという完璧な舞台に最高のロガーを集め、ロングボードの美しさを素晴らしい演出で表現することに成功。
全ての選手がクラシックなシングルフィンのボードを使用していたことも付け加えておきます。
コンテスト結果
PHOTO: © WSL/Morris
個人戦、ウィメンズは2017年、2019年のワールドチャンピオン、ホノルア・ブロムフィルド(HAW)と2018年のワールドチャンピオン、ソレイユ・エリコ(USA)がファイナルに残り、ソレイユが後半に逆転して優勝。
「今、世界中が多くのことを経験してみんなが苦労している。だから、この日のおかげで自分の持っているものに感謝して気持ちを一新することが出来たの。本当に幸せよ。ノーズライドはロングボードの中で一番好きな部分だけど、ビッグカービングも大好きよ。他にはない感覚、このスポーツでロングボーダーとしてここにいることが出来て本当に感謝しているわ」
PHOTO: © WSL/Morris
メンズは2019年のワールドチャンピオン、フロリダ出身のジャスティン・クインタル(USA)がファイナルでケヴィン・スカヴァーナ(USA)と対戦。僅か1.43ポイント差でジャスティンが勝利。
ジャスティンはSFでジョエル・チューダー(USA)を倒すなど、大活躍。
ロングボードでは難しいチューブもメイクして副賞の「Ride of the Day」も受賞。
最長のノーズライドを競う「Timed Noseride」でもフロントサイドで長いハングファイブをメイク、優勝してウェイン・リッチが削った100%再生アガベ材のカスタムボードを手に入れました。
なお、もう一つの副賞「Move of the Day」はジョエル・チューダー(USA)が受賞しています。
PHOTO: © WSL/Morris
PHOTO: © WSL/Morris
PHOTO: © WSL/Morris
『Cuervo Surf Ranch Classic』結果
ウィメンズ
1位 ソレイユ・エリコ(USA)
2位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
3位 アヴァロン・ガル(USA)、リンジー・ステインリード(USA)
メンズ
1位 ジャスティン・クインタル(USA)
2位 ケヴィン・スカヴァーナ(USA)
3位 カニエラ・スチュワート(HAW)、ジョエル・チューダー(USA)
WSL公式サイト
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