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コロナ後初のWSLロングボード&ジュニアイベントがポルトガルで開催!

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PHOTO:© WSL/Masurel

新型コロナウイルスの影響で2020年のCTとQSは全てキャンセルされていますが、ロングボード、ジュニアのイベントは「Tentative」暫定的のものがいくつかあり、その一つだったロングボードの1,000『Longboard Pro Espinho』とジュニア1,000『Junior Pro Espinho』がポルトガル西部のエスピニョで開催。
10月11日に全ての日程を終了しました。

『Longboard Pro Espinho』

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(エドゥアルド・デルペーロ)
PHOTO:© WSL/Masurel

ジョエル・チューダーが16年振りの優勝を決めた2月の『Noosa Longboard Open』以来、約8ヶ月ぶりのコンテストになったWSLのロングボード。
すでに例年だとワールドタイトルが決まる台湾の最終戦はキャンセルが決定しているため、これが2020年最後のイベントになります。

現在の情勢から参加選手はヨーロッパの選手が大半。
アメリカの強豪、トニー・シルヴァニ、ブラジルのジェフソン・シルヴァが別の大陸から参加していました。

10月11日のファイナルデイ、会場のエスピニョは公式2-3ftレンジ。
オンショアで難しいコンディションだった前日と一転、午後になって風が改善するとロングウォールの柔らかなフェイス、絵に描いたようなロングボード向けの波が姿を現していました。

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(ブノワ・カルパンティエ)
PHOTO:© WSL/Masurel

そんな中、シードとして登場したR2から全てのヒートで8ポイント台を出し続けていたエドゥアルド・デルペーロ(FRA)がファイナルでも2本の8ポイント台をスコア。
初のファイナル進出となったブノワ・カルパンティエ(FRA)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝!
モダンマニューバーが基本ながら、クラシックな要素も取り入れたエドゥアルドのライディングはジョエル・チューダーなどのカリフォルニアの伝統的なスタイルとは違うヨーロッパスタイル。
シングルフィンが普通のカリフォルニアとは違い、スラスターを使用するサーファーが多いのは日本のプロとも同じ傾向です。

「エスピニョでのイベントに参加するのは3度目。その全てで優勝出来て幸運だよ。ブノワとファイナルを戦えて嬉しかったね」

兄のアントワーヌの引退以来、ヨーロッパのロングボード界ではエドゥアルドの右に出る者がいなくなった感があり、今回の優勝で自身4度目のリージョナルタイトルを獲得。
エドゥアルドはQSに出場するなど様々なボードを操る自由さも兼ね備えています。

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(アリス・レモーン)
PHOTO:© WSL/Masurel

ウィメンズは参加選手自体が7名と少なく、QFからスタート。
トップシードのアリス・レモーン(FRA)は対戦相手がいないままSFに進み、カルタロ・ジャウレギ(EUK)を相手に2本の8ポイント台を出して圧勝。
ファイナルではクロスゲーム、ゾーイ・グロスピロン(FRA)を相手に1.3ポイント差で優勝を決め、6度目のリージョナルタイトルを獲得。

「6度目のヨーロピアンタイトルを獲得出来て凄い嬉しいわ。ファイナルのコンディションは難しかったので、喜びも倍増よ。全ての選手を賞賛したい。再びコンテストに戻ることが出来て本当に感謝しているわ。このイベントを実現してくれた全ての関係者に本当に感謝したい」

実は2019年の同イベントでも二人はファイナルで対決。
僅か0.6ポイント差でアリスが優勝を手に入れていました。

『Longboard Pro Espinho』結果
1位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)
2位 ブノワ・カルパンティエ(FRA)
3位 トニー・シルヴァニ(USA)、ローランド・ルフェーヴィル(FRA)

ウィメンズ
1位 アリス・レモーン(FRA)
2位 ゾーイ・グロスピロン(FRA)
3位 カルタロ・ジャウレギ(EUK)、フランチェスカ・ルベッニ(ITA)

『Junior Pro Espinho』

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PHOTO:© WSL/Masurel

WSLのジュニアイベントは3月のフロリダ戦を最後にキャンセルが続いていました。
今後はオーストラリア、バルバドス、台湾のイベントが「Tentative」暫定的となっており、状況によって開催される可能性があります。

今回のポルトガル戦『Junior Pro Espinho』は10月6日〜9日に開催。
参加選手はフランス、ポルトガル、イタリア、スペインなど全てヨーロピアンのみ。
トップシードでCTのワイルドカード出場もあるカウリ・ヴァースト(FRA)がQFで10ポイント2本のパーフェクトヒートを達成するなど圧倒的な強さで優勝。

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(カウリ・ヴァースト)
PHOTO:© WSL/Masurel

「このイベントでの初優勝、今日達成出来て本当に嬉しいよ。たった一つのイベントなので、タイトルが貰えるとは思っていなかったけど、3回目のタイトル獲得は嬉しいよ。特に今年がジュニア最後の年だから興奮している。このスポットは本当に難しい場所なんだけど、今週は完璧な波に恵まれたね。そういえば、昨年も最高の波があったよ」

2017年、2019年に続き、3度目のリージョナルタイトルを獲得したカウリ。
来シーズンは夢のCTの舞台に向けてQSでどのような活躍をするのかに期待が集まっています。

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(ジャニール・ゴンザレス・エトクサバリ)
PHOTO:© WSL/Masurel

ウィメンズはスペイン、バスク地方の15歳、ジャニール・ゴンザレス・エトクサバリがWSLイベント初優勝。
素晴らしいバックハンドでR1からファイナルまで全てのラウンドで最も高いヒートスコアを出し続け、文句なしの勝利を成し遂げました。

「こんな良い波のコンテストに出場したことがなかったので、とても楽しかったわ。ヨーロピアンタイトルは常に目標にしていたの。こんなに早く獲れるとは思ってもみなかった。ナディア・エロスターベ(2018年のヨーロッパジュニアチャンピオン)と良くトレーニングをしていて、インスピレーションを与えてもらっているの。彼女のコピーが少しでも出来て嬉しいわ」

『Junior Pro Espinho』結果
1位 カウリ・ヴァースト(FRA)
2位 アフォンソ・アントゥネス(PRT)
3位 キリアン・ゲリン(FRA)
4位 ギルヘメリ・リペイロ(PRT)

ウィメンズ
1位 ジャニール・ゴンザレス・エトクサバリ(ESP)
2位 ルシア・マチャド(CNY)
3位 アインホア・ライセアガ(FRA)
4位 レイチェル・プレスティ(DEU)

WSL公式サイト

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