コンテスト
『Volcom Pipe Pro』3日目 安室丈がファイナルデイに残る!
PHOTO:© WSL/Keoki
オアフ島・ノースショアのパイプラインを舞台としたQS5,000『Volcom Pipe Pro』は3日続けて進行。
現地時間1月31日は新しい西北西ウネリによって公式8-10ftレンジまでサイズアップ、一日を通して理想的な風でパイプライン、バックドアの両方がパーフェクトなバレルを形成。
コンテストでなければ異常なまでに混雑しそうなパーフェクトなラインナップ、鯨も海亀も姿を現すような穏やかな天候の中、R3の残りヒートとR4が進行。
ファイナルデイを戦う32名が決定しました!
コナー・コフィンが10ポイント!
PHOTO:© WSL/Saguibo
R4からはトップシードが登場。
長年のスポンサー「Hurley」から離脱したばかりで動向が注目されていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は直前でキャンセルして姿を現さず...。
しかし、パイプラインのスペシャリストやCT選手達が素晴らしいライディングを披露。
中でもR4の最終ヒートで戦ったコナー・コフィン(USA)はパイプラインでテイクオフからグラブレールのままマジックのようにすっとバレルに包まれ、潰される直前に脱出。
MCも大興奮のこのライディングにイベント初の10ポイントがコールされ、更にバックドアでも深いバレルを抜けて圧勝でR5進出を決めていました。
今シーズンのノースショアのコンテストで最も勝率が良いビリー・ケンパー(HAW)もコンテスト3日目の主役の一人。
バックドアで長く深いバレルをメイクして9.00をスコア。複数のセクションが重なった難しいバレルながら、厳しいトレーニングによって培われた強靭な身体と技術、自信によって完璧に近いライディングを披露していました。
「今の時点で出来る限りのことをしたよ。逆境を乗り越えて勝利するアドレナリンに凄いハマっているんだ。この感覚がたまらない。ずっとそれを追いかけている人生さ。長年苦労してきたけど、やっと理解したよ。自分は根っからのコンペティターなんだ」
PHOTO:© WSL/Saguibo
Jawsでの『cbdMD Jaws Big Wave Championship』優勝から始まり、パイプラインでの『Billabong Pipe Masters』のトライアル優勝、サンセットビーチでのQS1,000『Sunset Open』優勝。
2010年から毎年参加している『Volcom Pipe Pro』では2012年の5位が最高位でファイナル進出の経験はありませんが、何かが違う今シーズンはその壁を越える可能性があります。
「このイベントのために一生懸命取り組んできたし、集中している。楽しんで大きな結果を思い浮かべているよ。最高のレベルで楽しんでサーフィンしている選手を倒すのは本当に難しいと思うね」
他の国のQSでジャンクな波で負けた時に感じた欲求不満を人生に持ち込まないように冬のノースショアのイベントだけに絞ってコンテストに出場しているビリー。
R3では2018年に今イベントを制したセスの兄、ジョシュア・モニーツ(HAW)などと対戦します。
PHOTO:© WSL/Keoki
安室丈がファイナルデイに残る
村上舜、松岡慧斗など多くの日本人選手がエントリーしていた今イベント。
R4には金沢呂偉、大橋海人、村上舜、西慶次郎、安室丈の5名が残り、最終ヒートの安室丈のみ2位でラウンドアップ。
パーフェクト10を出したコナーを始め、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)、コア・スミス(HAW)と強豪揃いのカードで安室丈はバックドアでドギードアを抜け、8.33をスコア。
パーフェクト10を出したコナーと共にR5進出を決め、次のヒートではディフェンディングチャンピオンのジャック・ロビンソン(AUS)、カム・リチャーズ(USA)などと対戦します。
その他、ファイナルデイに残ったのは2017年に優勝経験があるソリ・ベイリー(AUS)、セス・モニーツ(HAW)、ヤゴ・ドラ(BRA)、マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ノア・ディーン(AUS)、フィン・マクギル(HAW)、アリッツ・アランブルー(ESP)、イーライ・ハンネマン(HAW)など。
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると現地時間2月1日はノースよりのウネリにシフトしながらサイズダウン傾向。
しかし、その後の予報を考慮するとファイナルデイになる可能性が高そうです。
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