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「2019サーフシーンを振り返る。そしてケリーの今後は?」- F+(エフプラス)

Text by つのだゆき、Photo by snowy

ギリギリ押し出された都築有夢路も、カリッサの来年オフ宣言で繰り上がりクオリファイ。CT入り、おめでとう。
日本人3人目。92年だか93年だかに、小野里美之がQS8位でCT入りを果たし、1年だけだけど、CT回ってるんですね。皆さん、男女通して日本人初のCTは五十嵐カノアでも都築有夢路でもなく、小野里美之ですので、そこんとこよろしく。
今出てるF+036には都築有夢路クオリファイって書いちゃったけど、繰り下げでアウト、そしてカリッサのおかげで生き返り。まぁ結果的には当たり。そして、イタロ表紙、先見の明アリ。実は私、見えちゃうんです……ウソです(笑)。WSLのアル・ハントさんから、ベストな表紙とお褒めのメールをいただきました。アルさんも来年6月末でリタイアとのこと。長い間本当にご苦労様でした。

なんだかんだ待たされているうちにもう明日帰国するわけで、今年のハワイはあっという間だったなぁ。オンホールドで半日潰れて、結局1日何もできずに過ぎていった無駄な日々が多かったからな。
振り返れば2019サーフシーンはイタロの年だった。2019ワールドサーフィンゲームス優勝、パイプマスターズ優勝、ワールドタイトル、おまけにサーファーポール1位までついて、タイトル総なめ。世界中どこに行ってもどんなコンディションでも、毎日の朝一練習。そういう努力をしないとね。ミック、若いころのガブ、タイトルを取った年のスーザ、イタロ、コロヘ……世界中どこでも毎朝やってたからね。今思えば若いころのケリーだって、ストーミーだろうが何だろうが、毎日パイプにいた時代があった。経験ってそういうこと。地道な努力の積み重ね。それはいつか必ず実を結ぶ。

エフプラス

今シーズンはオリンピックの出場権争いもあって、それも決着。メンズCT枠は10人で、決まったのは写真左からオウエン・ライト、ジュリアン・ウイルソン、ミシェル・ボレーズ、イタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディーナ、五十嵐カノア、コロへ・アンディーノ、ジョン・フローレンス、プラス写真には写ってないけどジョーディ・スミスとジェレミー・フローレスの10人。
結局この枠を逃したケリーやフィリッペは2020WSGで上位につけたりすると特例の3人目になるんだろうか。よくわからんのだけど、例外的に3人目という枠もあるようなので、どうなんでしょ。私の英語力では、最優先選択順位のCT枠からふたり出ちゃって国別枠2が埋まっちゃってるのに、同じ国の選手が2020WSGでの上位枠に入った時には特例で3人目という風に読めるんだけど……そうなると、アメリカ、ブラジル、オーストラリアは3人出てくるのかな。ま、リーズナブルではあるよね。現状サーフコンペはこの3か国がメインなんで。よって、ケリー、フィリッペにもまだチャンスはある? んだろうな。
村上舜、松田詩野は決まったってリリースも海外からいくつか届いているけど、2020WSGのほかの日本人選手の成績次第で確定ではないんだそうで、なんかもっとわかりやすくできないかなぁ、と思う。とにかく、この代表選考枠に関しては私に聞かないでね、わからないから(笑)。

エフプラス - ケリー・スレーター

ケリー、今年がフル参戦最後の年、と数年前に宣言してたけど、来年に関しては今のところ何もアナウンス無し。トリプルクラウンが決まったヒートの後にはマーク・カニングハムからシャンペン浴びせられてたけど、負けたヒートの後は特に引退の時の担ぎとか何もなく、しれっと帰ってきた。長いキャリアの最終ヒート、という風にはまるで見えなかった。まぁパイプ3位、ランキング8位、コンディションが良ければパイプも優勝できそうだったし、10点満点で十分ギャラリーも沸かしたし、やめる理由はないかなぁ。例年のごとく、初戦のGCの結果次第で続ける続けない、とかなのかな。まぁ、行きたくないところは行かないのかもしれないけど、少なくともGC、Gランド、タヒチ、パイプは行くんだろうな。結局クオリファイ逃すまで続けるんじゃないだろうか。50歳というひとつの区切りももうすぐだけど、昔言ってた目標が90歳でパイプを滑ることだから、まだ40年以上あるしね(笑)。

メリー・クリスマス!

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