コラム特集
オーストラリアのサーフ・ランチ建設は一般オープンもあり得るリゾート系?(WSMコラム)
2015年12月に動画公開で初お披露目となったケリー・スレーターの夢が詰まったサーファーによるサーファーのためのウェイブプール「サーフ・ランチ」。
その後のサーフ・ランチは2017年8月にフューチャークラシックが開催され、昨年からはCT(チャンピオンシップツアー)イベントも開催されています。
とても順調な歩みを進めているように見えるサーフ・ランチですが、一つクリアできてない大きな壁が。
その壁こそ、カリフォルニア州レモーにあるデモ施設以外、未だに商業施設としてのサーフ・ランチが建設されていない点です。
これまでにケリーのホームであるフロリダ州、日本の千葉県での建設など話題にはなったものの、全ては思い通りに行かず。
そんな中、新たに浮上したのがオーストラリアのクイーンズランド州サンシャインコーストでの建設予定というニュース。つい数週間前の話です。
オーストラリアでのサーフ・ランチ建設に関しては、昨年、WSLのソフィー・ゴールドシュミットCEOが触れていて、WSL運営による完全オープンの商業施設とは異なるとも言及。
いわゆる、コンテスト会場であったりトレーニンググランドなどといった活用方法であると想像していました。
しかし、スタブ誌の報道によると、10億ドル規模の建設となるサンシャインコーストのサーフ・ランチは6スターのエコリゾート、レストラン、バー、環境教育センターなども建設されるとか。
オリンピックを見据え、一般オープンの商業施設となるか
リゾートに関しては200部屋という規模の宿泊施設であり、ウェイブプールのスタンドでは2,000名まで収容可能という大規模。
いわゆる半閉鎖的な施設になると思われていたものの、思いもかけず大規模な建設プランとなっている点には首をかしげてしまうと思いますが、実はこれ、2032年のオリンピックを見据えているそうです。
まだ、オリンピックホスト国に決まっているわけではなく、まだまだ招致レースは続いているのですが…。
ただ、オリンピックだけを考えていたら「負の遺産」となる可能性が高いですよね。
となると、オリンピック自体がまだまだ先の話であり、全てがスムーズに進めば2年もあれば完成するはずなので、もしかしたら時期によっては一般オープンの商業施設という使われ方もあるのではと想像してしまいます。
さて、現状としてはまだ建設プランを州政府に提出すらしていない状況ということで、どのような使い方という話は早過ぎるのですが、先行きが気にならずにはいられません。
オーストラリアは、アーバンサーフにサーフ・レイクスなどウェイブプールの激戦国となりそうなので、そこにサーフ・ランチも入った構図にも見えますしね。
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