JPSAショートボード第5戦『サーフアイランド種子島プロ』

全7戦で争われる2019年JPSAショートボードシリーズの第5戦『サーフアイランド種子島プロ』が種子島で開催。
昨年までのポイントと賞金が2倍になるダブルグレードから今年は通常のイベントとなり、9月19日〜21日に行われました。

コンテストはメイン会場の最南端竹崎海岸、通称「ホテル前」で進行しましたが、台風17号の影響で2日目はハード。
最終日は「ホテル前」が厳しくなってしまい、昨年も利用した「よきの海水浴場」を利用。
翌日のコンディションを考慮して一日早くファイナルまで行われました。

男子は西修司がJSPA初優勝

優勝した西修司

種子島の北西部、西之表から南下した「よきの海水浴場」は程良くウネリをかわして風も合ったまずまずのコンディション。

今イベントはQF以降、4人ヒートからマンオンマンへ。
ディフェンディングチャンピオン並びにカレントリーダーの河谷佐助はSF進出の3位。
2年連続の優勝は逃したものの、グランドチャンピオンに向けて良い結果を残していました。

ファイナリストは河谷佐助を倒した和光大と西三兄弟の長男、西修司。
グーフィーフッター同士のファイナルは共にグーフィー狙い。
西修司が開始直後にフロントサイドでフィンフリーのリップからノートリムでカービング、インサイドのフィニッシュまで流れるようにメイクして8.00をスコア。
更に5.75のバックアップを重ねてトータル13.75でリード。
プライオリティを利用してじっくりと波を選ぶ作戦の和光大は6ポイント台を2本まとめるものの、逆転には至らず...。
西修司がJSPA初優勝を決めました。

和光大

「昨日は波がハードでしたが、今日は良い波になったり、ならなかったり難しかったですが、なんとか乗り越えることが出来て良かったです。種子島は練習でも良く来ていて、結構いつも良い波で好きな場所の一つです」

JPSAの他、WSLやISAでもお馴染みの西三兄弟の長男、西修司。
今年は伊良湖の第2戦で3位、新島の第3戦では2位と良い結果を重ね、今回の優勝でカレントリーダーの座を手に入れています。

なお、河谷佐助は2位に転落しながらもポイント差は僅か。
3位の佐藤魁までの3名が残り2戦でのタイトルレースの主人公になりそうです。

女子はベテランの庵原美穂が優勝

優勝した庵原美穂

女子は4戦連続ファイナル進出の都築虹帆がQFで敗退した一方、第4戦の茨城でJPSA初優勝をした18歳の渡辺愛が2戦連続でファイナル進出。
ベテランの庵原美穂とのファイナルはクロスゲーム、4ポイント台を2本まとめた渡辺愛がリードを続けていましたが、庵原美穂が後半に追い上げ、まずはフロントサイドで2マニューバー、5.10をスコアして逆転に成功。更に4.35を重ね、最後まで逃げ切り、久々の優勝を決めました。

2戦連続ファイナル進出　渡辺愛

「本当に自分の思うような試合が出来なくて苦しい中での勝利でした。とにかく、若い子の勢いとサーフィンの伸びしろに比べると自分は遅れをとっているなと正直思っていますが、それをカバーするのがスキルだったり経験だったりするので、若い子にはないところで勝負していきたいと思います。種子島は本当に日本のブレイクとは思えないくらい素晴らしいところで、去年、一昨年と試合でしか来てはいないのですが、本当に素晴らしい波が割れているところだなと思います。プライベートでも来たいなと思います。みなさんも来てください」

今シーズンは開幕戦、第2戦に引き続き、3度目のファイナル進出。そして、初優勝でランキングでも2位に浮上した庵原美穂。
トップの都築虹帆とのポイント差も縮まり、更に5位までは混戦状態。
残り2戦は面白い展開になりそう。

次の第6戦は10月4日〜6日、伊豆・白浜がメイン会場の『伊豆下田CHAMPION PRO Presented by LesPros entertainment』
その前にJPSAではロングボード最終戦『ALL JAPAN クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』が湘南の茅ケ崎パークで9月28日〜29日に開催されます。

JPSAショートボード第5戦
『サーフアイランド種子島プロ』結果
1位 西修司
2位 和光大
3位 河谷佐助、佐藤魁



女子
1位 庵原美穂
2位 渡辺愛
3位 須田那月、宮坂麻衣子



JPSA公式サイト

photo: 日本プロサーフィン連盟（JPSA）