コンテスト
QS1,500『Murasaki Shonan Open』は18歳のダークホースが制した!
カリフォルニア・ハンティントンの「US OPEN」をモデルにサーフィンコンテストの他、スケートボード、BMXなど様々な催しが行われる『Murasaki Shonan Open』が湘南の松波地下道前で7月8日〜15日に開催。
MC席は脇田貴之、水野亜彩子、田嶋鉄兵、高貫佑麻と最強の布陣。
分かりやすい解説付きでライブ中継が楽しめましたが、肝心の波は台風スウェルが入らず、梅雨前線も停滞気味となり、梅雨空、オフショアのスモールコンディションで進行。
ヒートによってはノーライドの選手もいたほどで、ディフェンディングチャンピオンの安室丈がR4、カリフォルニアからの参戦となった小林桂がQFで敗退などこのコンディションに為す術もなく姿を消した選手も多数...。
18歳の鈴木仁が初優勝
ファイナルデイもコンディションは変わらず、セットで腰。潮回りを考慮して早朝からスタート。進行を早めるために全て4人ヒートで進行。
優勝候補の筆頭だった和井田理央の他は鈴木仁、塚本勇太、石川拳大とフレッシュなメンバーがファイナルに残り、一人左側で待っていた石川拳大が序盤に先行。
鈴木仁が得意のバックサイドで5.25をスコアして続きます。プライオリティを持ちながら波を待ち過ぎていた印象の和井田理央を尻目に鈴木仁が再びバックサイドで更に大きな3マニューバー、6.25を重ねて主導権を握ります。
後半、左側に移動した和井田理央がバックサイドで手堅くスコアを重ねて3位から2位に上昇、ニード6.36まで追い上げます。
鈴木仁はプライオリティを利用して和井田理央をマーク、最初の波をポテンシャルがないと判断して乗らせる技術も見せ、ラスト1分に入ったセットにはブロックして自らが乗り、小さなエアーリバースもメイク。そのまま逃げ切り、QS初優勝を決めました。
PHOTO: © WSL/Nishiguchi
「自分がまさかこんな舞台で優勝出来るなんて思っていなかったです。ここまで努力してきて優勝出来たので凄い嬉しいですね。心の底から思います。いつも周りの人が支えてくれて、家族だったり、サポートしてくれている人達だったり、友達だったり、感謝しかありません。本当にありがとうございます。目標はサーフィンで世界を回れるようになりたいです。賞金は遠征に使い、楽しくサーフィンしていきたいと思います」
表彰台でのインタビューでは、涙ぐみながら喜びを語っていた鈴木仁。
小田原の酒匂出身、7歳からサーフィンを始め、高校1年生でJPSA公認プロとなり、現在18歳。
今回、MCやインタビュアーを務めた高貫佑麻などと共に『株式会社ちゃいちゃい』というYOUTUBEチャンネルを運営。
チャンネル内ではチーフ仁と呼ばれています。
QSアジアリージョナルランキング&残りイベント
今回のQSは1,500のためにインターナショナルのランキングに大きな変動はありませんが、アジアリージョナルでは鈴木仁が一気にトップに立ち、2位が和井田理央。
アジアリージョナルの残りイベントはウェストスンバワ、ロンボク、ニアスと3戦がインドネシア、フィリピンのクラウド9、宮崎のお倉ヶ浜が最終戦の予定です。
PHOTO: © WSL/Nishiguchi
QS1,500『Murasaki Shonan Open』結果
1位 鈴木仁
2位 和井田理央
3位 塚本勇太
4位 石川拳大
『LONGBOARD STYLE JAM』
13日の土曜日には毎年恒例の招待制イベント『LONGBOARD STYLE JAM』が開催。
国内のスタイルマスターはもちろん、海外からもネーザン・ストローム、デーン・ピーターソン、ジャレッド・メルとスペシャルなゲストが招待され、華麗な足さばきを披露。
特にデーンとジャレッドは独特のスタイルでソウルアーチ、リバースウォーク、キック5などを軽々とメイク。
ロングボードならではのクラシックなライディングの素晴らしさと楽しさを伝えていました。
『LONGBOARD STYLE JAM』結果
1位 ネーザン・ストローム
2位 吉田泰
3位 ジャレッド・メル、尾頭信弘
5位 宮内謙至、デーン・ピーターソン、森大騎、秋本祥平
『Murasaki Shonan Open』公式サイト
http://www.worldsurfleague.jp/2019/shonan/
⇒「コンテストリポート」一覧へ
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。