コンテスト
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』3日目 日本代表は全て次のラウンドへ!
フランスのビアリッツ「コート・デ・バスク」で開催中の『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』は現地時間5月28日にコンテスト3日目を迎え、ウィメンズのリパチャージR1、ウィメンズのR2、メンズのリパチャージR1が進行。
31ヶ国、102名の参加者の内、リパチャージを敗退した17名が早くもイベントから姿を消すことに...。
初日から続く風の影響が入った難しいコンディションに大きな変化はなく、この日もバンピーでノーズライドをするスペースを探すのも困難な波質。
それでも世界中から集まったトップコンペティターは強く、ウィメンズのR2では開催国フランスのジャスティン・デュポン、アリス・レモーンが共に1位通過。
前大会、団体金メダルを獲得したアメリカもリンジー・ステインリード、ソレイユ・エリコ共にR3進出。
その他、オーストラリア代表のタリー・ホワイト、エミリー・レスブリッジが共に1位通過。
日本の田岡なつみも、アメリカのリンジー・ステインリード、ブラジルのクロエ・カルモンらと同ヒートになり、1位通過を果たしています。
敗者復活戦のリパチャージ。
日本代表は北村健一、椛沢実里が共に1位通過でリパチャージR2へ。
その他、メンズはメキシコのジョナサン・メレンドレスがトータル11.80でこの日のハイエストヒートスコアを出してラウンドアップ 。
「自分なら出来ると思いながらサーフィンしていたよ。リパチャージは後がないから少し緊張したけど、落ち着いて戦えた。スコアを出して勝てたことはとても嬉しいし、もっと勝ち進めるさ」
ウィメンズは中国・台北(オリンピックを始めとする国際スポーツ競技での台湾の呼称)のMei-Hsin Panがメキシコやデンマーク代表を相手に1位でラウンドアップ 。
17歳の彼女は2度目の出場。開催国として出場していた前回大会は「自国を代表して出場出来ただけでも幸せ」と話していましたが、今回は更に上を目指しているようです。
「2度目の出場で自分自身良くなっているし、コンテストのレベルも上がっている。このイベントでの目標は多くの友人を作り、ビアリッツでフランスの文化について学ぶこと。そして、世界最高のロングボーダーと戦い、落ち着いて自分の実力を発揮させることよ。最高の選手と対戦している時は緊張なんてしてられないわ」
2017年の『ISA World Surfing Games』で史上初、アフガニスタン代表として参加したアフリダン・アミュもリパチャージR1を通過。
今年はショートボードからロングボードに変えて単身で出場。
’参加することに意義がある’というオリンピックの精神に当てはまるかは分かりませんが、彼が代表として参加している意味はメダルを獲得することではなく、サーフィンを通して母国の平和を訴えることだと強く感じます。
「この舞台でサーフィンをすることでアフガニスタンの国民の一人として多くの人に喜びと希望を与えたい。アフガニスタンは何世紀にも渡って戦争や多くの困難に苦しんでいる国。あの国の多くの人はサーフィンのようなことをするなんて考えもしないのさ。だから、それを見せるだけでも国のためになる。自分がこのイベントに参加することで成し遂げることを願っているよ」
アフガニスタンでは学齢期の子供の約半数が学校への攻撃などで学校にも通えない現実があります。
海がないこの国ではサーフィンの’サ’の字でさえ知らない子供が大半だと予想され、アフリダン自身もアフガニスタン出身ながら現在はドイツ在住。
アフガニスタンでリバーサーフィンが可能な川を探したドキュメンタリー動画を制作して公開もしています。
コンテスト4日目は日本時間5月29日14時からメンズR2、ウィメンズR3、メンズR3、メンズリパチャージR2、ウィメンズリパチャージR2の順で進行予定。
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』公式サイト:https://www.isasurf.org/longboard/2019/en/
photo:ISA
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