コンテスト
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』2日目 浜瀬海がR1を1位通過!
現地時間5月27日、フランスのビアリッツ「コート・デ・バスク」で開幕した『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』は2日目を迎え、メンズR1がスタート。
初日に引き続き、風の影響が入った難しいコンディションで16ヒートが終了しました。
日本代表は浜瀬海がH2でイタリア代表などを相手に1位通過。
NSAの2018年グランドチャンピオン、北村健一はH15でクロスゲームの末に3位敗退、リパチャージ行きに...。
この日最も目立っていたのは開催国フランスのアントニー・デルペーロ。
正確なノーズコントロールでベストスコアの上位を独占。
8.80を含む16.80のハイエストスコア並びにハイエストヒートスコアで圧勝。
2度もISAチャンピオンに輝いているアントニー、3個目の個人金メダル獲得に向けて最高のスタートを切っています。
更に弟のエドゥアルド・デルペーロも7.67と3番目のスコアを稼ぎ、ブラジルの強豪、フィル・ラズマンと共にラウンドアップ。
前日のウィメンズでもフランス代表は2名共に1位通過を決めており、開催国として期待通りの滑り出し。
昨年、中国・海南島の「日月湾」での同コンテストで団体金メダルを獲得したアメリカもカイ・サラス、コール・ロビンスがフランス代表に次ぐハイスコアで圧勝。
他にも昨年の銀メダリスト、ペルー代表のブノア’ピッコロ’クレメンテをはじめ、オーストラリア、ウルグアイ、アルゼンチン、ペルー、ブラジルの選手が強く、これらの国が最後まで争うことが予想されます。
なお、今イベントは『2019 Pan American Games』と『2019 ANOC World Beach Games』のクオリファイイベントとなり、26名の選手が選出されます。
R1を1位通過したウルグアイのイグナチオ・ピナッタロは『2019 Pan American Games』参加の重要性について、「’Pan American Games’でロングボードが行われるのは凄い大きなことだよ。このイベントで参加資格を得たいと強く願っているし、ショートボードと並んでサーフィンするのを楽しみにしているんだ。私達のスポーツにとって特別な機会でもある。ロングボードを世界中に披露して上手くいけば、将来オリンピックの競技になる足かがりになるでしょう」と話していました。
ジョーディ・スミス、マイケル・フェブラリーなど世界を代表するサーファーを生んでいる南アフリカですが、経済的な問題もあり、基本的にはまだサーフィン後進国であり、特にロングボードの世界では発展途上。
R1をクリアした南アフリカ代表のアルフォンゾ・ピーターズは、首都ケープタウンで困難な幼少期を過ごしたものの、15歳からサーフィンを始めた後は人生が一変。
30歳となった今は母国を代表するサーファーに成長しています。
「ロングボードでのサーフィンは私に新しい命を与えてくれたんだ。サーフィンをする前の自分は目標も落ち着ける場所も無く、彷徨っていた。サーフィンを始めてからは何もかもが変わり、サーフィンが仕事になり、サーフィンを通して妻にも出会った。そして、子供も出来たんだ。サーフィンは私に全てを与えてくれたのさ。世界最高のロングボーダー達と一緒にフランスで過ごすのは偉業だよ。この場所で戦うのに値するという妻の言葉を胸に戦い続けたい。まるで昨年とは違うサーファーであるかの今年はコンテストで勝つ自信があるんだ」
ISAのコンテストの魅力はこうした世界中のサーファーの声を聞けること。
今年は31ヶ国、102名と最多記録を更新しているため、今後も様々な国のサーファーの話をお届け出来ると思います。
コンテスト3日目は日本時間5月28日14時30分からウィメンズのリパチャージR1、ウィメンズのR2、メンズのリパチャージR1の順に進行予定。
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』公式サイト:https://www.isasurf.org/longboard/2019/en/
photo:ISA
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