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QS6,000『Vissla Sydney Surf Pro』ケリーフィーバーに沸いた一日

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PHOTO:© WSL/Bennett

4月からのゴールドコーストでのCT開幕戦を前に2週連続で続くQSのハイグレード。
ニューキャッスルはアレックス・リベイロ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)が優勝。
翌日からは南下したシドニー近郊のサーフタウン、マンリー ビーチでQS6,000『Vissla Sydney Surf Pro』&ウィメンズQS6,000『Sydney Women’s Pro pres. by Sisstrevolution』が開幕。
現地時間3月20日に3日目を迎え、『Vissla Sydney Surf Pro』はトップシードが登場するR2が終了。

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驚くほどの数のファンに囲まれるケリー
PHOTO:© WSL/ Dunbar

夏のシドニーのアベレージサイズ、コシ〜ハラのビーチブレイク、スモールコンディションでの戦いとなったこの日。
イベント前から大きな話題になっていたケリー・スレーター(USA)はH9で20歳以上も年の離れた若いQS選手と対戦。
自身の「スレーターデザイン」5’8のノーマルボードを使用。エアリアルも難しいパワーのないブレイクでスロースタートでしたが、1本目のレフトで5.00。ライトで5ポイント台を2つスコア。
僅差ながら無事に1位通過でR3進出を決め、キングの威厳を保ちました。

「今日のようなスモールウェーブでのQSイベントに長い間参加していなかった。こんな時は何が起こるか分からないと気が付いたし、この波ではサーファーの差が付きにくいよね。勝負は誰がベストウェーブを乗るかにかかっている。対戦相手の3名は本当に才能があるし、コンテストにも強いと知っていたさ。今日、ビーチに着いたら全ての人が凄い熱狂していた。長い間ここでサーフィンしていなかっただけに、エネルギーが私に集中していることを強く感じたよ」

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スモールコンディションでまずは1ヒートを通過したケリー
PHOTO:© WSL/ Dunbar

今シーズンは2017年のJ-Bayで足の指を骨折してからようやく完全復活を果たし、特別にCTのワイルドカードを取得。
47歳という年齢や自身のコメントからフル参戦は最後の年になるとも言われていますが、2020年東京オリンピック出場への思惑もあり、シーズン前からケリーの一挙一動に注目が集まっていました。

1990年代後半〜2000年代初頭にかけてシドニーから北上したノースアヴァロンに別荘を持っていたほどこの土地を気に入っていたケリー。
マンリーでは1997年にCTの開幕戦『Coke Surf Classic』で優勝経験があり、最後にこの周辺のQSで戦ったのはシドニー南部のマルーブラでの『Australian Open』
小さなビーチブレイクから巨大なパイプラインまで制していた全盛期のケリーはこのマルーブラでも優勝を決めていました。

「最後にここに来た時はマルーブラで優勝してからニューキャッスルに行き、そこでも優勝したんだ。あの時と同じ流れになることを願っているよ。シドニーに戻ってこれたのは嬉しい。飛行機であの港の上空を飛ぶのが大好きなんだ。美しいビーチと素晴らしいサーフポイントがある大都市にいるという感じ。ここは本当に特別な場所なんだ」

次のR3はニューキャッスルで優勝したばかりのアレックス・リベイロ(BRA)、ジェシー・メンデス(BRA)、チャーリー・クイヴァロント(FRA)とのカード。
予想では本日と同じようなスモールコンディションが続くようなので、緊迫した戦いになりそう。

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インタビュー後は丁寧にファンサービスに応じていたケリー
PHOTO:© WSL/Bennett

その他、日本人選手では稲葉玲王、西慶司郎、大原洋人がこのラウンドを通過した一方、田中大貴、安室丈、和井田理央が敗退。
QSランキングトップのジャドソン・アンドレ(BRA)、2012年に優勝経験があるマット・バンティング(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)、タナー&パットのグダスカス兄弟(USA)、ナット・ヤング(USA)、リカルド・クリスティ(NZL)などがR3へ。

同時開催のウィメンズQS6,000『Sydney Women’s Pro pres. by Sisstrevolution』もR2が終了。
日本人では川合美乃里、脇田紗良、前田マヒナがR3を戦います。

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