コンテスト
稲葉玲王が5位でQSランキング3位に浮上!QS6,000『Oi Hang Loose Pro Contest』終了!
夢の舞台、CT入りに重要な鍵となるQS6,000の2019年ファーストイベント、『Oi Hang Loose Pro Contest』がブラジルのフェルナンド・デ・ノローニャ島「カシンバ・ド・パードレ」で2月19日〜24日に開催。
2016年に五十嵐カノアが優勝経験もあるこのイベントにはガブリエル・メディナ、イタロ・フェレイラ、ヤゴ・ドラなどブラジリアンの強豪が勢揃い。
他国の選手にとってはアウェイな環境の中、日本の稲葉玲王が今シーズン2度目の5位に入り、2,650ポイントを獲得!
トレードマークとなっているオレンジ色のサーフボードを世界中のWSLファンに印象づけ、QSランキングでも3位に浮上しています。
PHOTO:© WSL/Smorigo
コンテストの方はバレルあり、ビッグエアーありのエキサイティングな展開に二人のブラジリアンがファイナルに進出。
度重なる返り咲きで’WSL界のロッキー’とも言えるジャドソン・アンドレとツアー3年目の若いヤゴ・ドラが対戦。
グーフィーフッター同士の戦いは序盤にスコアを重ねたジャドソンが主導権を握り、中盤にヤゴがバレルで7.10を返して追い上げる展開。
後半にはヤゴが高さのあるエアーリバース、1マニューバーで9.10を重ねて逆転に成功します。
ジャドソンはニード8.18のシチュエーションでラスト2分、数少ないライトの波にバックハンドでバーディカルなリップとフィニッシュまでメイク。
このライディングに8.53がコールされ、土壇場で逆転。レフト中心のこの場所で決め手になったのはライトの2本。
見事な戦略で今シーズン初優勝を決めていました。
「まず初めにこんな特別のイベントで優勝出来たことを神に感謝したい。ファイナルは最後2分で本当に良い波が必要だった。何年か前にこのコンテストで優勝したネコ・パダラッツが自分に伝えたことを考えていたのさ。彼はファイナルを含め、イベント全体でライトの波が理想的だと話していた。そして、ライトの波で優勝したんだ」
PHOTO:© WSL/Smorigo
「ヤゴはレフトの波をほとんどブロックしていた。しかし、コンテスト序盤からライトの波の可能性について感じていたのさ。エアーでサーフボードを壊してしまい、新しいサーフボードに交換して最初に乗ったライトの波で2つのビッグターンを重ね、スコアを出すことが出来たんだ。最後まで決めれば良いスコアが出ると分かったよ」
多くのサポーターとファンに囲まれてビーチ凱旋を楽しんだジャドソンは天を仰ぎ、感情が溢れて涙を流す場面も。
最後に彼女と長いハグを交わしていたのが印象的でした。
「この勝利をフェルナンド・デ・ノローニャ島のローカルコミュニティに捧げようと思う。15年以上も前からこの場所に来ている自分にいつも家族のように接してくれるんだ。実は12月から病気に苦しみ、コンテストの前には5回しかサーフィンはしていなかったのさ。スポンサー、彼女、自分を信じてくれているみんなに感謝したい。彼女は幸運の女神なんだ」
今回の優勝で6,000ポイントを獲得したジャドソンはQSランキングトップへ。
CTに参加している年は常にリクオリファイのギリギリのラインにいるジャドソンにとって大きな一勝になったと言えます。
PHOTO:© WSL/Smorigo
QFで稲葉玲王、SFでイタロ・フェレイラを倒したヤゴもCTではなかなか良い結果を重ねることが出来ず、QSをフォローすることが必然の選手。
自国ブラジルで圧倒的なパフォーマンスを披露、十八番のエアリアルの成功率も高くなっていました。
「最後の結果は残念だったね。まさかジャドソンが最後の波でスコアを出すとは思わなかったよ。しかし、明らかにジャッジはそう答えを出した。コンテストを通して彼は素晴らしいサーフィンをしていたし、彼の仕事が勝ったんだ。最高のコンテストだったけど、最後に優勝を奪われたような気がして少し動揺はしている。それでも大好きなこの場所で戦えたことは幸せさ」
ブラジルの6,000が終了して次のハイグレードイベントはオーストラリアでの2戦。
3月11日〜17日にニューキャッスルで開催される6,000『Burton Automotive Pro』
3月18日〜24日にマンリーで開催される6,000『Vissla Sydney Surf Pro』
マンリーでのイベントにはケリー・スレーターも出場予定です。
『Oi Hang Loose Pro Contest』結果
1位 ジャドソン・アンドレ(BRA)
2位 ヤゴ・ドラ(BRA)
3位 カム・リチャーズ(USA)、イタロ・フェレイラ(BRA)
5位 ガブリエル・メディナ(BRA)、アディン・マセンキャンプ(ZAF)、稲葉玲王(JPN)、アリッツ・アランブルー(ESP)
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