コンテスト
『Volcom Pipe Pro』2日目 西慶司郎が1位通過でR4進出!
ケリー vs ジョン・ジョンの対決や毎年グッドコンディションに恵まれて通常のQSイベントとは全く異なる盛り上がりを見せる『Volcom Pipe Pro』
今年はウェイティングピリオド中の予報が悪く、初日はビーチブレイクのような最悪のコンディション。
2日目となった現地時間2月3日は公式6-8ftレンジ、フェイスで10ftプラスの新しい西北西ウネリが入り、いくつかのバレルもあって初日と比べるとノースショアらしい勝負でしたが、強いトレードウィンドの影響で基本的にはトータルでも1桁台のスコアのヒートが多い厳しい戦い。
R2の残りヒートからセカンドシードが登場するR3のH13まで進行しました。
この日は『Da Hui Backdoor Shootout』で優勝したタイラー・ニュートンを始め、マカイ・マクナマラ、コア・スミス、ビリー・ケンパー、ノア・ベシェン、マクアカイ・ロスマン、アンソニー・ウォルシュ、コディ・ヤング、喜納海人などハワイアンが強く、その他、ミッチ・コルボーン(AUS)、パーカー・コフィン(USA)などがトップシードが待つR4進出を決めていました。
日本人選手では西慶司郎がロースコア勝負でパイプラインのバレルをメイク、4.67をスコアして1位通過。
一方、自身のYouTubeチャンネルで見せるようなお尻にハングルーズが描かれたビキニ姿で現れたジェイミー・オブライエン(HAW・写真上)、イアン・ウォルシュ(HAW)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)は実力を発揮出来ずに早くも姿を消すことに...。
日本人選手では西優司、安室丈がこのラウンドで消えています。
R3の残りヒートには2019年最初のQS『Seat Pro Netanya』で優勝したカリフォルニアのイーサン・オズボーンを始め、メイソン・ホー(HAW)、カラニ・デイヴィッド(HAW)、マーク・ラコマー(FRA)、大橋海人などがクレジット。
R4のトップシードにはCT選手のコナー・コフィン(USA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、エゼキエル・ラウ(HAW)、2019年ルーキーのセス・モニーツ(HAW)、ソリ・ベイリー(AUS)、ヤゴ・ドラ(BRA)
ディフェンディングチャンピオンのジョシュア・モニーツ(HAW)、ダスティ・ペイン(HAW)、ジェイコブ・ウィルコック(AUS)、カム・リチャーズ(USA)など強豪揃い。
現在QSランキング6位の稲葉玲王もこのラウンドから登場、西慶司郎と同ヒートに重なっています。
ただでさえ少ないバレルを完璧に近い形でメイクして9.07をスコアしたのはダークホースのジョシュ・バーク(写真最上部)
バルバトス出身のバークは14歳の時に初めてノースショアに来て現在21歳。
2017年から本格的にQSをフォローして2018年は1,000『Ron Jon Quiksilver Pro』で優勝経験がありますが、まだランキングは3桁台。
今イベントで優勝経験があるジェイミー・オブライエン(HAW)と同ヒートに重なり、主役の座を奪うことに成功。
ヒート終了後のインタビューではジェイミーのことや、バルバトスにあるバックドアのようなワールドクラスのブレイク’スープボウル’などについて聞かれ、「ジェイミーはホームブレイクだし、怖かったよ。プライオリティを持っていて良かった。スープボウルはここの波をミックスしたような波。クリーンな時はオフザウォールとバックドアみたいだし、風が強い時はハレイワみたいなんだ。今回のイベントは準備が出来ていなかったから、海の目の前にあるビラボンハウスに滞在出来て本当に感謝している。家からパイプラインがチェック出来るけど、逆に怖くなってしまうね」と話していました。
この日2番目の強烈なバックドアメイクを成し遂げたのはローカルのマクアカイ・ロスマン(写真上)
最高のポジションからのテイクオフ、ボトムターンから綺麗にプルインして8.50をマーク。土壇場で1位まで浮上して見事にラウンドアップ。
「常にサニー・ガルシアは’それが8ポイントライドにならないと思うなら乗ってはいけない’と言うんだ。今日は逆転に7.57が必要だった。ジャッジは甘くなかった。でも、バレルに入ってスピットと共に出てきたら、あれだけのスコアは出るだろうね。ポテンシャルがある波が入らないまま、ただ波を待っていたんだ。もし、あの波が入らなければ勝つことは出来なかった。それがサーフィンだし、波が自分を選んでくれたのさ。波に選ばれた人は他の人よりもラッキーだし、今日はそれが自分だった。ありがたいね。そして、明日は明日の風が吹くのさ」
BWT(ビッグウェーブツアー)ではワールドチャンピオンの獲得経験もある34歳のマクアカイ。
QSはハワイのイベントのみの参加とハワイアンらしいスタンスでコンテストに挑んでいます。
ネクストコールは現地時間2月4日の早朝7時(日本時間の5日午前2時)
北西ウネリにシフトしながらサイズダウン傾向となり、強いトレードウィンドが持続する見込み。
WSL公式サイト
⇒「コンテストリポート」一覧へ
BCM の Facebook に「いいね!」をしよう
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。