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2019年WSLワイルドカード選定が公平だったのか物議に(WSMコラム)

Caio_Ibelli
Caio Ibelli(Photo: WSL / KELLY CESTARI)

CTイベント最終戦を終え、来年2019年のCTサーファーがWSLから発表となりました。ですが、メンズのインジュリーワイルドカードを巡ってWSLの判断に賛否の声が上がっています。

そもそもインジュリーワイルドカードとは「WSLワイルドカード」という枠で、メンズでは2枠設けられていて、CTトップ22とQSトップ10の条件を満たしていないサーファーに特別枠としてCTサーファー資格を付与するもの。

インジュリーと名付けられている理由は、CTサーファーの中で怪我により一部CTイベント欠場を余儀なくされた結果、CTトップ22入りを逃したサーファーに与えられるためです。

今年の場合だと、ケリー・スレーター、ジョンジョン・フローレンス、カイオ・イベリの3名が該当し、WSLの判断によりカイオには来季CTサーファーの資格が与えられませんでした。

そのカイオがSNSにて以下の投稿を。


WSLが来季インジュリーワイルドカードをケリーとジョンジョンに与えることになったけど、正直言ってWSLの決断には納得行かないんだ。
ケリーはクラマスイベントを欠場してビッグスウェルが入ったフィジーでサーフィンしていたし、サーフランチプロで3位になったのに次戦のフランスには行かなかったし。
しかも、今回で2年連続のインジュリーワイルドカードだよ。これって公平な判断なのかな?


一方、今回の決定についてWSLサイドが発表した意思決定プロセスは、大まかに言ってしまえば以下の通り。

まずは怪我の程度を比較。同程度の場合は過去のCTにおける成績で判断。


WSLとしては、コンテストサーフィンにおけるケリーの偉業や人気を考えると、ケリーにワイルドカードを与えないという選択肢はなかったと思います。

2019年をCT最後の年と言っているので尚更ですよね。また、ジョンジョンにワイルドカードを与えないのもありえないので、自然とカイオが弾かれたしまったようにも思えます。

今季をもって引退したパーコこと、ジョエル・パーキンソンがトップ22入りして1枠空けばカイオというシナリオがベストだったと思いますが、残念ながらパーコはCTランク24位でフィニッシュ。

WSL体制になってから商業ベースになったワールドツアーにより、賞金が増えたり男女格差が是正されたりとプラスの面がある一方、今回のカイオのように悔しい思いをするサーファーも。

カイオにはワイルドカードは与えられなかったものの、リプレイスメント出場の1番手という割り振りがされました。つまり、CTサーファーがイベント欠場の際、真っ先に出場権を得られる立場であり、過去の例を見る限り、かなりCTイベントの出場チャンスは高いです。

この悔しさをバネに、リプレイスメントから2019年のCTでトップ22入りしてもらいたいですね。

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