コンテスト
トリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』はジークが2度目の優勝&五十嵐カノアがQSチャンピオンに!
現地時間12月6日、オアフ島・ノースショアのサンセットビーチで開催されていたトリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』が終了。
QSの最終戦にもなるため、来年のワールドツアーに大きく関わる大切な一戦を制したのはハワイアンのジークことエゼキエル・ラウでした。
「これこそ求めていたものだよ。自分のホームを代表して、それもみんながいる家の前でのパフォーマンスは最高の気分だったさ。自分がしていることに多くの時間を費やし、サポートしてくれている全員のため、ホームでパフォーマンスしたいんだ。今日、その恩返しをすることが出来て本当に嬉しい。すでに心の中でファイナルの準備は出来ていたから、落ち着いて集中し続けることが出来た。ここで優勝出来て最高だよ」
前日に入った巨大な北西ウネリがピークを過ぎたものの、公式12-15ftレンジ。たまにラインナップを一掃するようなセットも入り、トレードウィンドも強まる傾向となったハードな勝負でローカルナレッジを活かしたジーク。
ファイナルは他3名に大差をつけての圧勝でした。
今イベントは2013年以来2度目の勝利、これはMR、トム・キャロル、サニー・ガルシア、ジェイク・パターソンに並ぶ記録でもあります。
(最多記録はマイケル・ホー、ジョエル・パーキンソンの3度)
「信じられないね。また戻ってこれたよ。自分の力を出すのに時間がかかってしまったけど、生き延びることが出来た。最近の努力が功を奏したよ。本当に嬉しいね。自分が使用しているチャンネルアイランド・サーフボードは物凄い良いんだ。シェイパーのブリット・メリックはいつも熱心に取り組んでくれている。他にも家族やサポートしてくれたみんなに感謝したい。自宅でライブを見ている友人、ありがとうね!本当に興奮しているぜ」
今回の結果によりQS12位まで浮上したジーク。
CTとのダブルクオリファイの選手を考慮すると3年目となる来年のツアー残留が決定。
更にCTでも18位とリクオリファイの22位以内にいるため、ジーク自身がダブルクオリファイを果たす可能性もあります。
ジークに続く2位でフィニッシュしたジェシー・メンデス(BRA・写真上)は苦しいルーキーイヤーを送り、QSからのリクオリファイにかけていましたが、今回の結果とハレイワでの初戦『Hawaiian Pro』の5位でQSランキング6位となり、無事にミッションを達成。
おまけにハレイワで優勝したパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)を追い抜いてトリプルクラウンのカレントリーダーの座も手に入れています。
「凄い一日だった。本当に神に感謝しているよ。辛くも勝ち上がれた最初のヒート、あの時神が海を制御してくれなければ今この場所に自分はいないし、リクオリファイも果たせていなかっただろう。神が全てを可能にしてくれたんだ。そして、全ての友人が守ってくれたのさ」
2017年、グリフィン・コラピント(USA)に追い抜かれる前までダントツの成績でQSトップに君臨していたジェシーでさえCTの壁は厚かったと言えますが、今回のハワイでの結果は来年の自信に結び付く可能性があります。
ガールフレンドのタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)もCTランキング4位でリクオリファイに成功。2019年も協力する姿が見られるでしょう。
ジェシーの成功と対照的に3位に入ったジョアン・ドゥルー(FRA・写真上)は僅かな差でQSからのリクオリファイを果たせず...。
CTでは23位とラインの真下にいるため、最終戦の『Billabong Pipe Masters』の結果に左右されることになります。
「パイプの前にリクオリファイを決めたかったけど、良いウォーミングアップになったから、この気分を維持したいね。若い頃にここに来てからファイナルに進出するのが目標だった。でも、過去に良い結果を残した経験は無かったんだ。昨年はハレイワでSFまで進み興奮していたけど、今年はQSのパイプ(『Volcom Pipe Pro』)でSFに進み、今回ファイナルに残った。最高だね」
これで2018年のQSが全て終了。
ランキングトップは五十嵐カノア(JPN)、自身のSNSの言葉を借りると自分の努力と情熱で掴んだ栄冠です。
現時点で決まっている2019年のルーキーはセス・モニーツ(HAW)、ピーターソン・クリサント(BRA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ソリ・ベイリー(AUS)の4名。
返り咲き組はライアン・カリナン(AUS)、リカルド・クリスティ(NZL)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)
QS13位のジャック・フリーストーン(AUS)は『Billabong Pipe Masters』の結果に左右されます。
トリプルクラウン並びにCT最終戦『Billabong Pipe Masters』は12月8日〜20日にパイプラインで開催。
ガブリエル・メディナ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)の3名によるタイトル争いや、ケリー・スレーターの復帰、トリプルクラウンの行方など見所満載!
(ジョン・ジョン・フローレンスは直前に欠場を発表)
今年も脇田貴之、鈴木彩加、堀口真平の3名による日本語放送が決定したので、普段ライブを見ない方もぜひこの機会に楽しんでみてください!
『Vans World Cup』結果
1位 エゼキエル・ラウ(HAW)
2位 ジェシー・メンデス(BRA)
3位 ジョアン・ドゥルー(FRA)
4位 グリフィン・コラピント(USA)
『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト
WSL公式サイト
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