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フィリッペがアウト、ガブリエル&ジュリアンが残る『Meo Rip Curl Pro Portugal』3日目

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PHOTO: © WSL/Masurel

現地時間10月18日、ポルトガル・ペニシェ「Supertubos」で開催中のCT第10戦『Meo Rip Curl Pro Portugal』はウェイティングピリオド初日から3日連続で進行。
前日はR2の残りヒートを消化しただけでしたが、この日はR3の全てのヒートに加えて3人ヒートのR4が3ヒート進行。
一足先にQFを戦う6名が決定。

公式8-10ftレンジの西北西ウネリが入り、いくつかの「Supertubos」らしいバレルはあったものの、基本的には不安定で難しいコンディション。
イベントを通して見ても9ポイント台はまだスコアされていなく、8ポイント台でさえ僅かと数字が波を現しています。

注目のタイトルレースはガブリエル・メディナ(BRA・写真最上部)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)がR3を通過した一方、フィリッペ・トレド(BRA)がフランス戦に続き敗退。
R1で負けた時点で悪い流れを引きずっている印象でしたが、それが現実に...。

フィリッペを倒したのはランキング33位とリクオリファイには難しい位置にいるジョアン・ドゥルー(FRA)
R2ではウォーミングアップ中に膝を負傷してしまったエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)の途中棄権ですんなりとラウンドアップ。
R3はフィリッペが主導権を握っていたものの、ラスト2分を切ってから短いバレルとソリッドなターンのコンビネーションで6.00をスコアして大逆転。
更にR4でも快進撃を続け、ホームであるヨーロッパレッグで今シーズン初のQF進出を決めていました。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

ガブリエルがワールドタイトルをポルトガルで確定させる条件は自身の優勝。
それを阻止することが出来るのはランキング3位のジュリアンのみで、SF進出の3位以上が必要になります。
もし、ジュリアンが勝ち続ければ、フィリッペは3位に転落する可能性も...。

タヒチ、サーフランチと2連勝。更にフランス戦での3位で遂にランキングトップに立って勢いがあるガブリエルはR3でのライアン・カリナン(AUS)との危ない勝負を切り抜け、R4では安定したサーフィンでミシェル・ボウレズ(PYF)、フレデリコ・モライス(PRT)を完全に抑え、QF進出。
ジュリアンの結果にもよりますが、2度目のタイトルまで残り3勝まで接近。

なんと!今回は親友であり、何度も自身のInstagramでツーショットを披露している現在のブラジルを代表するサッカー選手、ネイマール(写真上)が応援に駆けつけており、ガブリエルに良い刺激を与えているようです。

「みんなで波を探しまくるような難しいヒート。自分はその中で波を見つけ、通過出来たことを嬉しく思うよ。あのラウンドで勝つことが重要だった。もっと勝ちたいし、最後は良い波でコンテストを終えたいね。今回は家族に加えて親友のネイマールも来ているんだ。みんなのサポートが本当にありがたい。このレースで私達が追い求めていることは同じ。ベストを尽くして戦っているし、ネイマールがインスピレーションを与えてくれているよ」

ブラジルではサッカーの次にサーフィンが人気スポーツであり、ワールドチャンピオンのガブリエルは自国のヒーロー。
タヒチで優勝した時はネイマールがリポストしてとんでもない数の’いいね!’を獲得。
背番号も二人共10番をつけています。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

R3の最終ヒートでイアン・ゴウベイア(BRA)と対戦したジュリアン(写真上)は、バックドアカインドのバレルを抜け、8.67のハイエストスコアをマーク。
R4はまだこれからですが、このペースを維持すればガブリエルを阻止する可能性も十分にありそうです。

「沢山の美しい波が入ってくる素晴らしいコンディションだった。潮が引きに向って恐ろしい波に変化しているけど、それが本来の波さ。多くのバレルに入れた一方、もし綺麗に抜けられなかった場合はやられてしまう。あのハイスコアを出したバレルはスタンスを広げて5回もパンピングも入れて追いかけたんだ。抜けられた時は本当にほっとしたね」

多くの選手が難しい波と話す中、ジュリアンはいつも通りの柔らかい口調でインタビューに答えていました。

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PHOTO: © WSL/Poullenot

今イベントを含めると残り2戦。
タイトルレースの影でリクオリファイのライン22位前後にいる選手にとっては来年の残留がかかった重要な時期。

ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上)もその一人。
2016年、2017年とスーパーコーチとまで称されたマイクロことグレン・ホールの元、タイトルレースに絡む活躍を見せていましたが、今年は開幕戦を始め、最下位が6度も重なり、ランキング28位とスランプ。

この日はジョーディ・スミス(ZAF)とのR3で僅か0.06ポイント差のクロスゲームを制し、R4でも武器であるバックハンドのビッグターンでラウンドアップ。
10戦目にして初のQF進出を果たしました。

「観客の心を捉えるようなビッグターンをしてもの凄いヒートをしたいんだ。そんなサーフィンをしてファイナルまで進み、CTに戻ってきたいね」

QSでも現在181位と下位にいるウィルコはポルトガル、ハワイで上位に入ることができなければツアーから脱落。
30歳という微妙な年齢から考えても正念場と言えそうです。

その他にQF進出を決めたのは、イタロ・フェレイラ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)
昨年3位に入っていた五十嵐カノア(JPN)も順調に勝ち上っています。

ネクストコールは現地時間10月19日の午前8時(日本時間の同日午後4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリはダウン傾向となる予想。

追記:19日はR4のH4のみ行われ、ジュリアン、オーウェンがQF進出を決めました。

WSL公式サイト



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