コンテスト
『EDP Billabong Pro Ericeira』終了!五十嵐カノアが2位でQSのカレントリーダーに!
WSLは夏のカリフォルニアでの戦いから秋のヨーロッパへ。
CTとは一足先にQSのポルトガル戦が行われ、現地時間9月29日に終了。
今回のQSは最もグレードが高い10,000で、今シーズン5戦用意されている内の第3戦目。
クオリファイに大きく影響するために世界中からトップの選手が集結、更にリクオリファイを狙うCT選手や10月3日からフランスで開幕するCT第9戦『Quiksilver Pro France』のウォーミングアップで参加した選手も多く、この貴重なチャンスに沢山の観客が集まっていました。
舞台となったエリセイラは、ポルトガルの首都リスボンから約50km。
昨年までの舞台だったカスカイスから約40km北上したヨーロッパらしい歴史ある建物が並ぶ美しい街。
ビーチフロントにレストラン&バーがある「Ribeira D'Ilhas」はポルトガルでも有数のライトのポイントブレイク。
期間中は豊富なウネリに恵まれ、ライアン・カリナン(AUS)、五十嵐カノア(JPN)がファイナルに進出しました。
両者共に6ポイント台でスタートしたファイナル、クロスゲームの中、後半に得意のブローテール・エアーリバースを含むソリッドなターンの連続で8.17をスコアしたカノアがトップに立ちますが、ラスト3分でライアンが7.83をスコアして大逆転。
今シーズン2度目の優勝を決めました。
「夢にまで見た優勝。最後の波が入った時は最高のタイミングと驚いたね。この優勝が大きなステップになったし、全てのスイッチが入った感じさ。自分にとってファイナルがピークになり、全てが最高だった。今年はめまぐるしいシーズンで、混乱しているよ。このイベントでは初優勝、そして今シーズン2度目の優勝さ」
5月に開催されたQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』では26歳の誕生日の前日に優勝、QSランキング4位まで浮上していたライアン。
その後の南アフリカ、カリフォルニアの10,000は結果が残せずに一度はランキングを下げていましたが、今回の優勝で2位まで上昇。
嬉しいことにこの優勝で『Quiksilver Pro France』のワイルドカードというボーナスも得ています。
「ここには早くから滞在して最高のクルー達と楽しい時間を過ごしていたんだ。まるで家族みたいで、ホームのようだった。加えて毎日波も良かったし、全てが素晴らしかったよ」
2016年の1シーズンだけ味わったCTの舞台。
2017年はQSからやり直し、2018年はシーズン後半にして返り咲きまでの道筋が見えてきました。
両親の死を乗り越えて再び夢の舞台へ。
『Ichinomiya Chiba Open』では涙を流していたライアンでしたが、今回の表彰台では笑顔が溢れていました。
伊良湖・ロングビーチを舞台とした『2018 Urban Research ISA World Surfing Games』では個人で銀メダルを獲得。
団体での金メダル獲得にも大きく貢献したカノア。
ISAではクロージングセレモニーを待たずにポルトガルへ移動してすぐにコンテストと忙しかったものの、またしても素晴らしい結果を残すことに成功。
「気分は良いし、自分の思うようなさサーフィンが出来た。今年は本気で自分らしさを証明したいし、良いパフォーマンスやサーフィンをしたい。このままの調子が続けば良いね。ライアンがガブリエルを倒した時、ベストを尽くしてサーフィンしなければいけないと思ったよ。残念ながら探していた波を見つけることが出来なかったんだ」
今シーズンは『Corona Open J-Bay』での3位から一気に調子が上がり、CTでは『Surf Ranch Pro』で再び3位。
ランキングでも9位と目標のトップ10入りを果たしたカノア。
QSでは『Vans US Open of Surfing』で2連覇を果たし、今回の10,000で2位。
トータル24,750ポイントでQSのカレントリーダーの座を手に入れました。
次の舞台は10月3日〜14日に開催されるCT第9戦『Quiksilver Pro France』
その後はポルトガルのペニシェでCT第10戦『MEO Rip Curl Pro Portugal』が開催されます。
『EDP Billabong Pro Ericeira』結果
1位 ライアン・カリナン(AUS)
2位 五十嵐カノア(JPN)
3位 ガブリエル・メディナ(BRA)、ターナー・ヘンドリクソン(USA)
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