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CT第8戦『Surf Ranch Pro』開幕!暫定トップはケリー&ココ

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PHOTO: © WSL/Cestari

11度のワールドタイトルを始め、数々の偉大な記録を持つキング・ケリー・スレーター(USA・写真最上部・下)が約10年を費やして完成させたウェーブプール「サーフランチ」
2015年の年末に自身の動画によって世界に公開されてから約2年半。
この未来のウェーブプールが遂に彼の長年戦ってきたワールドツアーの舞台として採用。
現地時間9月6日、CT第8戦『Surf Ranch Pro』が開幕しました!

今イベントはウェーブプールということで特別なフォーマットを使用。
まずは予選ラウンドで全ての選手がライトとレフトの波を乗ってそれぞれのベストスコアを1本ずつ加算。
ランキング下位の選手から順にRun1、Run2と2回行われ、その結果でシードが変わり、トータルスコアが低い選手からRun3へ。
予選ラウンドの上位8名、ウィメンズは上位4名がファイナルラウンドに進むことが出来ます。

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PHOTO: © WSL/Cestari

初日は観客を入れず、ライブ中継のみ。
メンズは参加選手の36名が9人ずつ4組に分かれ、初日はその内の2組のRun1、Run2が進行。

初日を終了した時点の暫定トップはこの波を最も知り尽くしているケリー。
Run2のライトの波で8.50、レフトの波で6.07のトータル14.57。

「最初の選手は基準を設定するプレッシャーがある。その分、後で調整することが出来るけどね。2本目のレフトは追いかける感じで上手く繋げなく、1本目の方がベターだと思ったけど、アベレージスコアでおさまってしまった。両方共にチューブセクションを利用するため、もっと深い位置にいるべきだと感じたよ。時に波は厚くなるから、自分が先に進み過ぎてしまい戻る必要があるのさ」

ハイスコアを出した8.50の波は12秒のロングバレルとケリーのシグネチャーであるレイバックスナップなどで構成。
今シーズンは怪我のために8戦中6戦を欠場。全てはこの『Surf Ranch Pro』に焦点を合わせるためだったのか、初日のサーフィンを見る限り久々の優勝の可能性もありそうです。

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PHOTO: © WSL/Cestari

ケリー以下の順位を見るとイアン・ゴウベイア(BRA・写真上)、トーマス・ヘルメス(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)とヤングブラジリアンの強さが目立っていました。
この3名は全てランキング下位の選手。普段のコンテストと違って他の選手からのプレッシャーや波の取り合い、波運などに振り回されることなく、スコアを重ねることに成功。
「サーフランチ」の波は完璧とはいえ、自然の波と同じく向き不向きがありますが、それに加えて独特のフォーマットも結果に大きく影響してきそうです。

「楽しく出場して二つのグッドスコアを手に入れ、土曜日に繋げることが出来た。Run1で良いスコアを出した後、Run2のレフトで7ポイント台を出すことが出来て良かった。ここでは出来る限りの時間を費やして学んできたよ。まだ難しいと感じるけど、サーフィンする毎に上手くなる感じがするね。次のRunを楽しみにしている。そして、ファイナルに進みたい」

ブラジルの英雄、元CT選手のファビオ・ゴウベイアの息子でもあるイアン。
爆発力はあるものの、ヒートでは強さをなかなか発揮出来ず、現在のランキングは31位。
余計な駆け引きが必要ないこのイベントで少しでも埋め合わせをしておきたいところでしょう。

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PHOTO: © WSL/Cestari

スポンサーのHURLEYライダーによるトライアルで優勝してワイルドカードを得た大原洋人(JPN・写真上)はRun2のライトで出した6.00がハイスコア。
トータル10.50で暫定16位
それでもトライアルで見せたライディングは素晴らしかったので、本来の実力が発揮出来れば巻き返しのチャンスはあり。

その他、目立ったのはRun2のライトの波でロングバレルをメイクした.シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)
レフトの波でバレルからロデオフリップをメイクしたパトリック・グダスカス(USA)など。

5月に開催されたリージョナル対抗のチーム戦『Founders’Cup of Surfing』でワールドチームの優勝に大きく貢献。
他の選手よりも「サーフランチ」の経験が豊富で得意でもある五十嵐カノア(JPN)は明日の組から登場します。

前記の通り、初日はランキング下位の選手から行われたため、タイトル争いをしているフィリッペ・トレド(BRA)、ガブリエル・メディナ(BRA)などはまだ登場せず。
2日目は大きくランキングが変わる可能性もありそうです。

【予選ラウンド 初日トップ8】
1 ケリー・スレーター(USA) 14.57
2 イアン・ゴウベイア(BRA) 14.33
3 トーマス・ヘルメス(BRA) 14.20
4 ヤゴ・ドラ(BRA) 13.80
5 ジョアン・ドゥルー(FRA) 13.73
6 パドリック・グダスカス(USA) 13.70
7 コナー・オレアリー(AUS) 13.56
8 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA) 13.56

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PHOTO: © WSL/Cestari

WSLから2019年のスケジュールと同時にメンズと賞金を同額にするというアナウンスがあったばかりのウィメンズ。
こちらは9人2組に分かれた内の1組のRun1、Run2が進行。

暫定トップはRun2のライトの波で14.7秒の長いバレルをメイクしたココ・ホー(HAW・写真上)
ウィメンズでは唯一の8ポイント台でハイエストとなる8.17、トータルは14.94。
以下、セージ・エリクソン(USA)、コートニー・コンローグ(USA)とアメリカ勢の強さが目立っていました。

「練習で乗った2本の波で失敗したので、自信はなかったの。でも、スペインで乗ったサーフボードが凄い調子良かったわ。QSの結果のおかげでプレッシャーが軽減されたから、失敗しても良い精神を保てる。次は土曜日まで出番がないので、笑って観戦出来るわね。ここでサーフィンすると数日間は自然の海に戻れない人がいると思うわ」

直近のウィメンズQS6,000 『Pantin Classic Galicia Pro』で優勝。
QS2位でリクオリファイを確実なものにしたココ。

ポストショーでは解説者のロジー・ホッジが「このフォーマットはココに合っている。他に誰も居ないこのキャンパスの上での彼女のパフォーマンス。それが彼女の能力を引き出している」と話した通り、ココのサーフィンはメンズと比較しても引けを取らないほど際立っていました。

ウィメンズも、初日はランキング下位の選手から進行、タイトル争いをしているステファニー・ギルモア(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)は2日目に登場します。

【予選ラウンド 初日トップ4】
1 ココ・ホー(HAW) 14.94
2 セージ・エリクソン(USA) 14.07
3 コートニー・コンローグ(USA) 13.54
4 ペイジ・ハレブ(NZ) 13.00

コンテスト2日目は現地時間9月7日朝9時(日本時間9月8日深夜1時)からウィメンズの予選ラウンドが行われます。
スケジュールは以下の通り。

8:00 am: Shuttles from GA Parking Lots Begin; VIP Parking Lot Opens
8:30 am: Gates Open
9:00-11:30 am: Run 1, 9 Women
11:30-12:30 pm: Break
12:30-3:00 pm: Run 2, 9 Men
3:00-4:00 pm: Break
4:00-6:30 pm: Run 3, 9 Men
6:30-7:30 pm: Longboard Expression Session
8:00 pm: VIP Party (Open to all VIP wristband holders) featuring Flashback Heart Attack

『Surf Ranch Pro』公式サイト

WSL公式サイト

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