コンテスト
CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』3日目 ベスト8が決定!
現地時間8月16日、タヒチ・チョープーを舞台としたCT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』は2日間のレイデイを経てR3から再開。
公式3-5ftレンジの新しい南西ウネリが入り、一気にR4まで進行してQFを戦うベスト8が決定しました!
スモールコンディションが続く今年のチョープー、この日もバレルになる波は少なく、ターン中心の勝負。
ゲームに勝つための戦略も重要な鍵に。
R3では五十嵐カノア(JPN)がエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)との激しいデットヒートを僅差で勝ち上がり、コナー・オレアリー(AUS)が長いチューブライドでここまでのハイエストスコアとなる9.20をマークしてローカルヒーローのミシェル・ボウレズ(PYF)を圧倒。
日本人には嬉しい展開となったものの、次のR4では共に3位敗退。
残念ながらQF進出はならず...。
その一方で大原洋人が次の第8戦『Surf Ranch Pro』の「HURLEYトライアル」で優勝。
3度目となるCTのワイルドカードを手に入れたという嬉しいニュースも入ってきました!
大原洋人がサーフランチで行われた「HURLEYトライアル」で優勝!CT第8戦「Surf Ranch Pro」へ出場決定
「J-bay」戦の前に今シーズン限りの引退を発表、最後のタヒチ戦となるパーコことジョエル・パーキンソン(写真上)は同じオージーのオーウェン・ライトに敗れ、13位でフィニッシュ。
ジョエル・パーキンソンが今シーズン限りで引退を表明
「コンディションはあまり良くなかったけど、このイベントには興奮して挑んだよ。もっと勝ち上がりたかった。文字通り、あのヒートには3つの波が勝負の決め手となった。自分が最初の1本、オーウェンが残りの2本に乗り、その後は波が止んでしまったんだ。最後は11分ほど待ったけど、もう波は来なかったね。これで自分の今回の旅は終わったけど、とても素晴らしかったし、サーフィンも楽しめた。プライオリティのミスをした最後の10分間。逆転のスコアを出すことを期待していた。でも、プレッシャーを感じなかったのが嬉しかったね」
パーコにとって2001年から18年目となるタヒチ戦。
ハイライトは同郷の親友ミック・ファニングとファイナルを戦い2位でフィニッシュした2012年。
あの年のチョープーも波には恵れなかったものの、ファイナルデイだけは素晴らしいコンディションになり、ハイスコア連発の歴史に残るような名勝負。
ミックは1999年のオッキーことマーク・オキルーポ以来のタヒチでのタイトルをオーストラリアに持ち帰り、その年にパーコは念願のワールドタイトルを獲得。
選手人生としてもこの2012年がピークだったと言えます。
3人ヒートのR4ではマイケル・フェブラリー(ZAF・写真上)、ウェイド・カーマイケル(AUS)の二人のルーキーの他、オーウェン・ライト(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ジェレミー・フローレス(FRA)
そして、フィリッペ・トレド、ガブリエル・メディナ(写真最上部)、イタロ・フェレイラと勢いに乗ったら誰にも止められないブラジリアントリオが勝ち上がり、ベスト8入り。
厳しいルーキーイヤーを送っていたマイケルはこの日のオープニングヒート、R3のH1で同じ南アフリカ出身の大先輩であるジョーディ・スミスと対戦。
グラッシーながら潮回りの影響などで難しいセクションが多かったロースコア勝負を辛くも勝利。
初のR4ではラスト3分でグラブレールによるバレルイン、ドギードアからの抜け方もスタイリッシュで、R4のハイエストスコアとなる8.93をマーク、1位通過で次のラウンドへの切符も手に入れることに成功しました。
「ヒートを勝ち上がれてストークしている。サーフィンの調子は良いけど、ヒートを勝ち上がることが出来ない厳しい年なんだ。今回のように自分の出来ることを示すチャンスを得ることが出来てとても嬉しいよ。この勢いで残りのヒートも勝ち上がりたい」
そのマイケルとQFで対戦するのは「J-bay」で2連覇を成し遂げてカレントリーダーの座を手に入れたフィリッペ(写真上)
『Vans US Open of Surfing』をスキップして早くからタヒチ入りしていた彼のライディングは2013年からのキャリアで何度も最下位になったとは思えない大きな自信を得ており、この日も良いリズムを持続。
R2でディフェンディングチャンピオンのジュリアン・ウィルソン(AUS)を倒したローカルワイルドカードのティカヌイ・スミスとのR3、ティカヌイにジャイアントキラーの称号を与えないために慎重かつ大胆に攻めてコンビネーションの圧勝。
R4ではオーウェンに続く2位でラウンドアップ。
組み合わせの反対側には優勝候補の筆頭であるガブリエルが控えており、もしファイナルまで進出したとしても最強のラスボスが立ちはだかる可能性も...。
タイトル争いの方でもジュリアンよりガブリエルの方が怖い存在と言えそうです。
「私達が夢見ているチョープーではないけど、楽しい波さ」
残念ながらウェイティングピリオド中にWSLファンも待ち望んでいるリアルなチョープーでのバレル勝負は期待出来ません。
それでもタイトル争いの方は面白くなりそうな展開、ライブ中継をお見逃しなく!
ネクストコールは現地時間8月17日の早朝7時(日本時間8月18日深夜2時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリは弱まる傾向となる予報。
次のウネリは19日の予想ですが、大きなサイズアップではない見込みなので、コンディション次第では明日がファイナルデイになる可能性もあります。
WSL公式サイト
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