コンテスト
南アフリカでもブラジリアン・ストームが吹き荒れた!
2018年に6戦用意されているQSで最もグレードが高い10,000のファーストイベント『Ballito Pro pres by Billabong』が南アフリカの「Ballito」で開催され、現地時間6月30日に終了。
今年で50周年を迎えた歴史あるイベントにはQS上位の選手を始め、「J-bay」でのCTを前にトップ34のメンバーが多数参加。
しかし、イベント前半の難しいコンディションにディフェンディングチャンピオンのジョーディ・スミス(ZAF)を始め、コナー・オレアリー(AUS)など多くの選手が早いラウンドで敗退。
日本人選手ではR4進出で17位の大原洋人、五十嵐カノア(写真下)が最高位。
QSランキングでは五十嵐カノアが20位、大原洋人が52位。
ファイナルデイは「Willard Beach」で4ftサイズのクリーンなコンディションに恵まれ、クロスゲームのヒートが多くなっていました。
ファイナルはピーターソン・クリサント(BRA)、ジャック・フリーストーン(AUS)、26歳のレギュラーフッター同士によるライトの波での勝負。
スピード、パワー、フロー、そしてプログレッシブ(積極的)なライディングでピーターソンが2本の8ポイント台を重ねて圧勝。
QSでは2勝目、10,000では初優勝を決め、一気に40位以上もランキングを上げてカレントリーダーの座を手に入れました。
「この優勝のためにハードなトレーニングを積んできたんだ。やっと報われたよ。シーズン後半の大きな励みになるし、自分にとって重要な時期。このままトレーニングを続けないとね」
2011年からQSを回り、翌年からクオリファイに向けて本格的な取り組みを始めたピーターソン。
数年間ランキング50位前後を彷徨っていましたが、26歳にしてようやくビッグタイトルを制し、念願のクオリファイへの道筋が見えてきました。
CTのベルズ、ブラジル、クラマスを合わせるとこれで4イベント連続でブラジリアンがタイトルを獲得。
ブラジリアン・ストーム恐るべし...。
2015年から3年間戦ってきたCTから昨年脱落したジャック。
QSからやり直している今シーズン、前半は思うような結果が残せずランキングも100位以下と低迷していましたが、今回の2位で一気に5位に浮上。
「’Ballito’に帰ってこれて嬉しいよ。QSの中でも好きなイベントなんだ。ここではQF以上進んだことが無かったけどね。今日の結果でQSランキングが5位になったよ」
元CT選手のアラーナ・ブランチャードとの第一子もすくすくと成長して大分パパらしくなってきたジャック。
愛する家族のためにも返り咲きたいドリームツアーの舞台。
最近は格闘技もトレーニングメニューに取り入れているようです。
なお、今シーズン初のQS10,000終了でランキングにも変動があり、3位になったセス・モニーツ(HAW)が2位に浮上。
リカルド・クリスティ(NZL)、チアゴ・カマラオ(BRA)がトップ10入りを果たしています。
同時開催のウィメンズ1,000では松田詩野がSF進出の3位でフィニッシュ。その前の1,000『Jordy Smith Cape Town Surf Pro pres by O’Neill』では野中美波が優勝するなど日本人が大活躍。
QS10,000が終わり、次のビッグイベントは「J-Bay」を舞台としたCT第6戦『Corona Open J-Bay』
7月2日〜13日にメンズ、今年から加わったウィメンズは7月6日〜16日に開催されます。
PHOTO:© WSL/Cestari
『Ballito Pro pres by Billabong』結果
1位 ピーターソン・クリサント(BRA)
2位 ジャック・フリーストーン(AUS)
3位 ウェイド・カーマイケル(AUS)、セス・モニーツ(HAW)
>WSL公式サイト
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