コラム特集
パイプマスターズに続いてバックドアシュートアウトも開催見送り!?(WSMコラム)
サーフィンの聖地と呼ばれるハワイのオアフ島ノースショア。そのノースショアの中で、極めてスペシャルなサーフスポットの一つがパイプライン。
北半球のウインターシーズン、そのパイプラインを舞台としたメンズによるショートボードのサーフィンイベントは3つあります。
・パイプマスターズ
・ボルコムパイププロ
・バックドアシュートアウト
パイプマスターズはワールドツアー最終イベントであり、ワイルドカード出場者を除き、CTサーファー以外は出場できません。
ボルコムパイププロはQSイベントであり、グレードが高くない事からパイプイベントとしては最も出場者への間口が広いイベント。
バックドアシュートアウトはサーフブランドなどチーム制イベントとなっていて、こちらはローカルのパイプチャージャーが多く出場しています。
上記3つのイベントはパイプラインが舞台とあり、サーファーのみならずギャラリーにとっても楽しみなイベントなのですが、2019年には2つが開催見送りの危機に。
一つはすでに広く知られている話であるパイプマスターズ。2019年CTスケジュール大変革に伴い、パイプマスターズの日程変更をしたものの申請が遅れたために、現時点においては2019年パイプマスターズキャンセルとのこと。
もう一つが新たなニュースとなるのですが、バックドアシュートアウトも2019年はキャンセルになるとか。ハワイのローカルニュース「KITV」によると、ボディサーフィンコンテストが代わりに開催許可を得たと言います。
バックドアシュートアウトを運営するローカルハワイアンブランドのダ・フイは今回の件を受け「開催許可申請のプロセスがあまりに不透明すぎる」と猛抗議。
現状では2019年にパイプマスターズとバックドアショートアウトの開催はなしの方向なのですが、本当に開催見送りとなるのでしょうか!?
パイプマスターズを運営するWSLはホノルル市長と会談を行い、同市長は許可申請ルール変更の必要性を認めたので、ルール変更後に開催の許可が下りる可能性があります。
パイプマスターズを含むトリプルクラウンの及ぼすローカルコミュニティへの経済効果を考えると、簡単に切る事はできないイベントというのも背景としてはあることでしょう。
一方のバックドアシュートアウトについては、ビーチグリット誌が行ったダ・フイの共同創業者であるエディ・ロスマンへのインタビュー内容が興味深いです。
エディによると、毎年バックドアシュートアウトの開催許可は取り下げられるそうですが、最終的に開催許可が戻って来るとか。
と言うのも、ホノルル市サイドから開催許可が下りないのはお決まりとなっているものの、サーフィンと言うハワイアンカルチャーを大切にしようと独立評議会が間に立つことで開催許可を取り戻すそうです。
現時点では、オアフ島ノースショア並びサーフィン界においてビッグイベントの2つが消滅の危機ですが、なんだかんだ2019年も開催されるのでは!?と思わずにいられないのは私だけではないでしょう。
All Photos: Da Hui
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