(今週の波・パイプライン)
PHOTO:© WSL/Sloane

●ハワイ:オアフ島
天気:晴・曇(通り雨も)
平均気温:25℃
平均水温:23℃
ウエットスーツ:タッパー〜スプリング

波:【ノースショア】
17(火)は10ftクラスの北西ウネリが入ったものの、トレードウィンドが強く、『Billabong Pipe Masters』開催中のパイプラインはホールドの末にオフ。
北西ウネリのピークが過ぎた18(水)はトレードウィンドが少しおさまり、ロッキーがセッションの舞台。久々に安定した青空にも恵まれ、ビーチにはカメラマンが並んでいました。
19(木)は次の10ftクラスの新しい北西〜西北西ウネリが入り、トレードウィンドが強めながらパイプラインでは『Billabong Pipe Masters』がファイナルデイ。
ピークが過ぎた20(金)はトレードウィンドも強く、コンディションは悪化。
この風は21(土)がピークとなり、ハリケーン並みの強さとなり、厳しい状況になっていました。
22(日)はトレードウィンドがおさまり、ノースよりのウネリにシフトしながらサイズダウン。パイプライン周辺は今ひとつだった一方、ラニアケアは4-6ftレンジ(ヘッドオーバー)のグッドコンディションに恵まれ、多くのサーファーが集まっていました。
週明け23(月)はサイズダウン傾向となり、1-2ftレンジ(コシ〜ハラ)でノーブレイクになった場所も...。
引き続きラニアケアは比較的楽しめる波に恵まれていました。

【タウン周辺】
ノースショアとは対照的にこの時期らしい穏やかなコンディションが続いたタウン周辺。
17(火)〜20(金)にかけてはトレードウィンドが持続。風をかわすクイーンズ以西は1-2ftレンジ(コシ〜ハラ)でロングやSUPがベター。
1〜2サイズ大きかったダイヤモンドヘッド周辺はサイド気味の風の影響が入り続けていました。
週末は21(土)をピークにトレードウィンドが強まり、風をかわすクイーンズ以西はサイズダウンのスモールコンディション。
ノースよりのウネリに反応して風も綺麗にかわしていたイーストサイドに移動したサーファーが多かったようです。
週明け23(月)は新しい南南東ウネリが入ったものの、南東風が吹き込み、影響がネックに...。

〜トピックス〜
2019年最後のビッグイベント、CT並びにトリプルクラウン最終戦『Billabong Pipe Masters』がパイプラインで開催され、19(木)に終了。
ワールドタイトルはイタロ・フェレイラ、ガブリエル・メディナの二人のブラジリアン、グーフィーフッターで最後まで争われ、ファイナルで直接対決の末にイタロが優勝して初のワールドタイトルとパイプマスターの座を獲得。
ハレイワ、サンセット、パイプラインの3戦で争われるトリプルクラウンはケリー・スレーターが1998年以来、21年振り3度目の獲得。
2020年東京オリンピックの出場権、特に注目されていたアメリカ代表の残り1枠はジョン・ジョン・フローレンス。
2019年CTのルーキー・オブ・ザ・イヤーはセス・モニーツが獲得しています。
詳細はコンテストリポートにて。

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト


PHOTO:© WSL/Sloane


●今週末のSwellは?
この予想は気象衛星NOAAとUS Navy(米国海軍)の波浪予測データに基づいた総合的な予想です。

(12月24日時点での予想)
▼ハワイ諸島(オアフ島):ノースショアでは週の中盤に北西〜北北西ウネリ、週末には大きめの北西ウネリが入ることが予想されています。
風は週の中盤に南よりのコナウィンド、週末は東〜北東のトレードウィンドに変わり、強まる見込み。
タウン周辺では週の中盤に南よりのコナウィンドによってサイズアップ、風がおさまるタイミングはグッドコンディションも期待出来そう。
週末はサイズダウンに加えてトレードウィンドが強まる見込み。
風をかわすクイーンズ以西はスモールが予想されます。

※このオアフ島波情報は、原則として週1回毎週火曜日の更新でお届けしています。
次回の更新は12月31日火曜日を予定しています。