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■ボードの性能を知る
さて今回は、サーフボードの性能を決定付けるいくつかの要素についてチェックしてみたいと思います。
まずサーフボードの性能を最も左右するのが、サイズです。自分に適したサイズを知るためには、自分の身長、体重とレベルを照らし合わせ、そのボードが本当に自分に適しているかを判断します。
基本的にボードのサイズ自体が大きければ安定し乗りやすい反面動きが鈍く、小さくなれば動きは軽くなりますが安定性に欠ける、という相反したメリットとデメリットがあることを覚えておきましょう。
■脱ビギナーを目指すなら
ビギナーの場合、極端に短い、薄い、細いボードは上達の妨げになることが多い。まだテイクオフを完全にマスターしていない場合、最低でも自分の身長から15〜20cm程度長く、全体的にボリュームがあり、十分な浮力があるボードがお勧め。さらにロッカー(反り)は抑えめを選ぶのがポイントで、ロッカーが弱いと接水面が広くスピード性に優れ、パドリングやテイクオフに有利になる。つまり水に接する面積が広ければそれだけ安定し、波のパワーを拾う傾向になるのだ。逆にロッカーが強めの場合は、回転性に優れクイックな動きが可能になるが、自分で積極的にコントロールしてスピードを出せることが前提となってくる。
また、厚さは体重に応じて決めるのが一般的だ。初心者の場合はセンターが厚く、レールもやや厚めのほうが良いだろう。次に幅は、最大幅が広めでなおかつ全体的に幅広なアウトラインであれば、波をキャッチして長い距離を乗ることが容易になってくる。デメリットとしてはボードのレスポンスが鈍るため、急なコントロールがしづらくなってくることが挙げられる。また、トライフィンと呼ばれる3本フィンでスカッシュテールのタイプは最も安定し乗りやく、シングルフィンやツインフィンのボードは避けるのが無難と言えるだろう。
一例として身長170cm体重63kgの男性の場合、最低でも長さ193cm以上、幅48〜49cm、厚さは5.8〜6.0cm程度を目安にしたい。
最初のボードである程度上達し、自分でボードを動かせるようになったら徐々にサイズを短めにして、回転性のあるボードにステップアップするのが効果的。また、最初はファンボードやロングボードなどの長く安定したボードでサーフィンを始め、ある程度乗れる様になってからショートボードに乗り換えるという方法もある。もし今乗っているボードが不安定だったり、テイクオフがどうしても遅れてしまう場合、今度手に入れるボードは少しボリュームアップさせてみるのもいいだろう。
最初は見た目よりも、乗りやすさを重視して大きめのボードに乗ることが何本も波に乗るチャンスが増え、上達への近道となるはずだ。
みなさん、無理せず自分にあったボードを選んでますか?
次回は、ロングボードとボディボードの選び方についてお届けします。お楽しみに!
2006-09-05 19:20:52
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