■第15回レッスンリポート「クラス認定テストにむけて」 |
コンペティターとしての活躍を目指す一般サーファーを無料コーチングしていこうという試みで活動中の『BCMサーファー育成プロジェクト』。
9月下旬某日、プロジェクト第1期生メンバーのレッスンを千葉で開催しました。 10月から以下の日程でNSA(日本サーフィン連盟)のクラス認定テストが開催されます。 10/12(日)北千葉・夷隅 10/19(日)静岡・静波 10/19(日)伊勢・国府の浜・三角 11/16(日)湘南・辻堂 11/23(日)鹿児島・西方 11/30(日)京都・八丁浜 12/16(日)福岡・芥屋 このクラス認定テストに向け、今回は級認定を意識したレッスンを実施。 第1期生メンバーの直近のターゲットとなるのが北千葉での認定テスト。この日は、実際のテスト開催場所となる夷隅ポイントへ。 海に入る前に、細川テクニカル・ディレクターとBCMスタッフによる、認定テスト合格の基準の確認・レクチャーを行いました。 【4級】 ・スムーズなテイクオフ ・波のフェイスを滑るターン ・ノーズを沖に向けたしっかりとしたプルアウト ☆受験者:ユミ、ユカコ 【3級】 ・ドルフィンスルーでゲッティングアウト ・しっかりとレールを使ったターン ・ローラーコースターまたはカットバックなどのアクション ☆受験者:ヨシキ 【2級】 ・ボトムを使ったライディング ・しっかりとレールを使ったターン ・適切な位置でのアクション ・全体的な完成度 ☆受験者:ジュン 上記の基準を確認し、ライディングチェックがスタート。 1ラウンド目のチェックを終え、コーチ陣によるフィードバック。 ●ヨシキの課題 3級合格を目指すヨシキの課題は、無理な位置や体勢からアクションをしてワイプアウトしてしまうことの克服。 普通にライディングをすれば3級合格も現実的なラインですが、ヨシキはトロくなったセクションで無理やりカットバックをしたり、バランスの崩れた体勢のままローラーコースターをするなど、不用意な動作が目立っていました。 3級合格を目指すには、適切な波で適切なアクションを心掛ける事が重要です。 ●ジュンの課題 2級合格を目指すジュンですが、一般的にも3級と2級の壁は高く、1本の波でいかに完成度の高いライディングを盛り込めるかがポイント。 それだけに、課題は無数に存在します。 ジュンの最大の課題点は、ターンが浅いこと。ボトムまで降りずにターンをしているため、ライディングにメリハリがなく、トップへ向かう角度も浅くなっています。また、横に走ることも多いため、クリティカルポジションにリップアクションをするべきタイミングで、パワーゾーンから離れてターンをしてしまうことも多く、「当てれる波では当てる」、「トロめのセクションではレールを使ったカットバックをする」というように、波の状況を見極めてアクションを判断する事が重要です。 ●ユカコ&ユミの課題 4級合格を目指す女性陣2名の課題は、とにかく“波に乗ること”。 今回の約2時間のレッスンの中でも、彼女たちが波に乗る回数は数本程度。男性陣と比べると、極端に少ない状況。 実際の認定テストは、1回15分・最大6本までと限られた状況で実施されています。短い時間でライディングに適した波を選択して乗ることが全て。彼女たちも、波に乗りさえすれば、テイクオフ〜ターン〜プルアウトは問題なく出来るレベル。 適切なポジションで波を判断することが、合格のための全てと言っても過言ではありません。 午後は東浪見のSURF GARDEN2階『THE GYM」に移動し、佐藤フィジカル・ディレクターによるレッスン。 今回は、前回の宿題となっていた理論&実技の課題演習。 ★理論 前回皆さんにもご紹介した、「ウォームアップとストレッチの重要性」に関するペーパー試験。 -----おさらい----- ☆なぜウォームアップが必要か ・練習や試合でのケガを防止する為 ・パフォーマンスを最高の状態に持っていく為 【ポイント】 ・筋温(体温)を上げること ・心拍数を上げること ・気持ちの準備をすること ☆ストレッチについて 静的ストレッチ:正しい静止姿勢がポイント 動的ストレッチ:筋肉をコントロールしながらゆっくり弾む 反動的なストレッチ:反動をつけながら行う 以上の3つの方法がある。 【ポイント】 ・強い痛みが感じるまで行わないこと ・20〜30秒ぐらいゆっくり伸ばすこと ・伸びている部位に意識を集中すること。 ・動的ストレッチの後に静的ストレッチを入れると効果的 ・筋温を下げずに、体を冷やさないことが大切 ★実技 1.「右手&左足(または左手&右足)でバランスを取り、左肘&右膝(右肘&左膝)を曲げて着ける」という動作を左右10回ずつこなす。 2.右手&右足(または左手&左足)でバランスを取り、そのまま20秒キープ。 結果と佐藤コーチからのフィードバックをご紹介。 ●ジュン 理論 10点/10点 実技1 10点/10点 実技2 10点/10点 トータル 30点/30点 ----- コメント: 身体能力は十分です。けがをしないよう、過信し過ぎず、謙虚な気持ちを忘れずに、サーフィンに集中して下さい。 ●ユミ 理論 10点/10点 実技1 7点/10点 実技2 7点/10点 トータル 24点/30点 ----- コメント: 筋力は平均以上ですから、普段の生活からコアエクササイズを、2〜3セット継続して下さい。 ●ユカコ 理論 10点/10点 実技1 6点/10点 実技2 7点/10点 トータル 23点/30点 ----- コメント: アウターマッスルとインナーマッスルを、週に2回、バランス良くトレーニングをして下さい。 ●ヨシキ 理論 10点/10点 実技1 8点/10点 実技2 9点/10点 トータル 27点/30点 ----- コメント: 若干中心軸が安定していないようですので、サーフィン後に1〜2セット、コアエクササイズを継続して下さい。 午後の第2ラウンドは、北風を交す北部のポイントに移動。細川コーチ、佐藤コーチも揃い、第1期生メンバーと一緒に海の中からサーフィンレッスン。サーファーの人数も多く、なかなか波に乗れない様子でしたが、午前中に指摘を受けた点を復習しながら、午後のレッスンを終えました。 来週末からはいよいよNSAのクラス認定テスト。各メンバーの課題を再認識し、各メンバーが目標としているクラス合格を目指し挑みます。 彼らの認定の結果は追ってBCMでご紹介します。 ★お知らせ★ 現在、BCMサーファー育成プロジェクトの新塾生を募集中!詳細はこちら 2008-10-03 18:00:45 |