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■第14回レッスンリポート「新しい課題を見つける」
コンペティターとしての活躍を目指す一般サーファーを無料コーチングしていこうという試みで活動中の『BCMサーファー育成プロジェクト』。
前回のレッスンから約1ヶ月半後の8月下旬某日、残念ながらメンバーのゆみは都合により欠席となりましたが、プロジェクト第1期生メンバーのレッスンを千葉で開催しました。
この日は東浪見海岸はコンディション不良のため、北風を交わすポイントをチョイス。海に入る前に細川テクニカル・ディレクターによる各メンバーの前回の課題点の再認識の後、サーフィンライディングチェックがスタート。
遠浅で比較的イージーなブレイクの中、各メンバーは予想以上に波を掴んでいました。
1ラウンド目のチェックを終え、細川コーチによるライディング映像チェック。今回細川コーチが掲げた各メンバーの課題はこちら。
●ヨシキの課題
メンバーの中でも普段一番海に入っているヨシキは、その効果がライディングに現れていました。スピードあるサーフィンを目指すヨシキの今回の課題は、以前も細川コーチに指摘された“右手の動かし方”。
上級サーファーは、思った以上に後ろの手(レギュラーフッターの場合右手)を動かさず、無駄の無い動作を身に着けています。
しかし、ヨシキはスピードを出そうという気持ちからか、後ろの手の動きが必要以上に大きくなり、リズムを狂わしている事が目立ちました。
また、フェイスを走り抜ける事が多いので、もう少しボトムを使ったサーフィンを心掛ける事も指摘。
●ユカコの課題
果敢にローカルコンテスト出場に挑んでいて、さらに日頃のフリーサーフィンのライディングを友達に撮影してもらい、今回細川コーチにチェックしてもらうなど、意欲的なユカコ。これまではファーストターン後に体勢を崩してワイプアウトしてしまうことが目立っていましたが、テイクオフが早めのサーフボードで練習を重ね、とにかく“波に乗る本数を増やす”ことに絞ったことで、ターンから次のライディングへ繋げる事が出来るようになっていました。
しかし、トップでの姿勢に対して細川コーチからの指摘が。
ユカコはトップに上がった際、必要以上に体を縮ませているため、体を開く範囲を制限させています。
トップからボトムへ向かうタイミングで、視線を進行方向(ボトム方向)に向け、腰を開くことで、自然とサーフボードが返ります。
●ジュンの課題
リップアクション、カットバックといった動作を磨き、目標の“2級合格”を目指すジュン。しかし、ジュンにはまだ克服すべき課題がたくさんあります。
それは、以前からの課題として掲げられていた、リップアクションの際の返し動作の遅さ。
トップへ上るまでの体勢はいいものの、そこからの先行動作がワンテンポ遅いため、波のリップに捕まってしまいます。プロサーファーのバックサイドのオフザリップを見ると、サーフボードが波のトップに向かっている時点で既に視線をボトム方向に向け、次のアクションとなるサーフボードの返しの先行動作に入っています。
サーフボードの返しのタイミングを意識的に少し早くすることが必要です。そのためには、以前も紹介したように、部屋の壁を波に見立ててイメージトレーニングをすることが効果的です。
また、ジュンもヨシキと同様に“ボトムを使ったサーフィン”を意識することが新しい課題。
午後からは風が東に回り、コンディションを落としたものの、2ラウンド目のサーフィンレッスン。細川コーチ、佐藤コーチも海に入り、近い位置からメンバーのライディングをチェックしました。
今回は佐藤コーチによるフィジカルレッスンの宿題が各メンバーに課されました。
以前佐藤コーチから課された、「片手&片足でバランスを取りその体勢で30秒維持する」という課題の発展系として、さらに「右肘&左膝(左肘&右膝)を曲げて着ける」という動作を左右10回ずつこなすこと。
また、BCMサーファー育成プロジェクトのレッスンでは、毎回メンバー主導でサーフィン前のストレッチ&ウォームアップを佐藤コーチから命じられていますが、その必要性と効果をしっかりと理解するという宿題も同時に課されました。
★なぜウォームアップが必要か
・練習や試合でのケガを防止する為
・パフォーマンスを最高の状態に持っていく為
【ポイント】
・筋温(体温)を上げること
・心拍数を上げること
・気持ちの準備をすること
★ストレッチについて
静的ストレッチ:正しい静止姿勢がポイント
動的ストレッチ:筋肉をコントロールしながらゆっくり弾む
反動的なストレッチ:反動をつけながら行う
以上の3つの方法がある。
【ポイント】
・強い痛みが感じるまで行わないこと
・20〜30秒ぐらいゆっくり伸ばすこと
・伸びている部位に意識を集中すること。
・動的ストレッチの後に静的ストレッチを入れると効果的
・筋温を下げずに、体を冷やさないことが大切
皆さんも参考にしてみてください。
新しい課題を見つけ、次なるステップへ進む第1期生。また、日頃佐藤コーチから教示された体のケアの意味を理解し、次回のレッスンに臨んでもらいます。
2008-09-01 17:43:44
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