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■サーフィン模擬検定レポート
10月某日、BCMサーファー育成プロジェクト第1期生メンバーの第6回目となるレッスン。舞台を千葉に戻しての実施となった今回は、このプロジェクトをスタートしてから約半年が経過。この6ヶ月間の各メンバーのテクニック向上の指標として、かねてから目標の一つとなっていた“サーフィン検定4級レベル”に到達しているかの模擬検定を実施しました。

サーフィン検定4級合格の条件は、
・スムーズなテイクオフ
・波のフェイスを滑るターン
・ノーズを沖に向けたしっかりとしたプルアウト
の3つ。

テイクオフからターンの一連動作は、普段通りのサーフィンを心掛ければ問題の無い課題。しかし、日頃のレッスンの中でも課題と感じているのが、4級合格の必須の一つである“プルアウト”。
波の裏側にボードとともに抜けるのがプルアウト。単純な動作ですが、しっかりとボードをコントロールしてノーズをトップに向け、フェイスを上りあがって体重を乗せる必要があります。横にターンは出来るけれどもプルアウトが出来ないというサーファーも少なくありませんが、プルアウトはサーファーとの接触など危険を回避する為には必須のテクニックとなり、事故無く安全にサーフィンを楽しむにはしっかりと身に付けなくてはならない動作です。


まずは午前中に、細川テクニカルディレクター、BCMスタッフ監修による2度の模擬検定を実施。コシ前後ながらも切れたポジションからならプルアウトも容易な、模擬検定にはまずまずのコンディション。第1期生メンバーのジュン、ヨシキ、ゆみが4級合格の条件に達しました。

また、ジュンは続いて3級レベルの検定に挑戦。
3級合格の条件は、
・ドルフィンスルーでゲッティングアウト
・しっかりとレールを使ったターン
・ローラーコースターまたはカットバックなどのアクション
の3つ。
4級よりもレールを使ったターン、そしてアクションが必要となる3級ですが、ジュンはリップアクションを決めて3級合格の条件に達することが出来ました。


昼休みの後、佐藤フィジカルディレクターによるバランストレーニング。バランスボールを使ったこのトレーニングは見た目以上にハード。上級サーファーたちのトップアクションは、足腰の柔軟性とバランス感覚があっての動作。バランスボール上での片足姿勢は、転ばないようにと力めば力むほど足がぐらつき、体制を崩してしまいます。リラックスをすることで、自然にバランスを取ることが出来ます。

次回のフィジカルトレーニングは体力測定。この半年間のフィジカル面での向上に期待したいところです。


さて、再び模擬検定を実施。午前中に4級合格条件に達しなかったユカコ、トモの2名は再チャレンジ。午前中よりもオンショアが強まってきた中、切れた波をつかんだユカコはテイクオフ〜ターン、そしてプルアウトをきっちりと決めて1発合格!BCMスタッフによるジャッジでは「波に助けられた合格」という判断ではあったものの、毎回しっかりとした一連動作が出来るように心掛けたサーフィンが求められる結果となりました。
しかし、トモはテイクオフの後、なかなかショルダーを滑ったターンが出来ず、残念ながら4級合格の条件を満たすことが出来ませんでした。

午前中に4級合格に達したヨシキは、続いて3級の条件にチャレンジ。カットバックを決めるも、レールを使わずにテールを蹴りこんだカットバックのため、技として成立せずに条件に達することが出来ていなかったヨシキですが、ローラーコースターを決めて見事3級合格の条件に達することが出来ました。
3級合格の条件となる“ローラーコースターまたはカットバックなどのアクション”ですが、一般的にはローラーコースターを狙った方が合格しやすいとの事。というのも、カットバックはしっかりとしたレールの切り替えしが必要となり、ごまかしが効かないためです。
ただ、3級と2級とでは求められる完成度も全く異なります。なんとか3級合格条件に達したヨシキも、安定したライディングでの3級合格ラインを目指すという目標が出来たようです。

半年間のレッスンの成果を披露する目的でもあった今回の模擬検定でしたが、残念ながらトモが4級合格の条件を満たすことが出来ず、第1期生のメンバーから脱落という結果になりました。しかし、細川コーチ・佐藤コーチからのアドバイスは、今後のサーフィン向上に欠かせないものとなっているはず。

これまでのターンニングポイントとなった今回のレッスン。次回からはよりシビアにレッスンを行っていく予定です。

2007-11-05 21:33:51



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