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★バランス感覚を身につけて波をシェア
「たくさん波に乗りたい」と思うのはサーファーなら皆同じ。上手くなればたくさん乗れるし、たくさん乗れば上手くなるから、少しでもチャンスがあればガンガン波に乗る・・・でもちょっと待って欲しい。「波をシェアする(=分け合う)」という考え方を理解して、周囲とのバランスにまで配慮するのが本当にクールなサーファーと言えるのではないだろうか。
仮に1分に1本の良いセットが入るコンディションであれば、波数は1時間に60本。波乗りのルール「ワンマン・ワンウェイブ」に従えば、セットに乗れる人数は延60人。混雑したポイントなら100人以上の人がいることも珍しくないが、仮に60人の人がいるとすれば一人あたり1回しかセットに乗ることはできない計算だ。
この様な限りある波を、そこにいるサーファー同士でシェアする(=分け合う)にあたっては、サーフィンのレベル、ローカルかビジターか、道具は何か、男か女か、大人か子供か、などの様々な要素が絡み合った上でできる絶妙なバランスによって、一人一人の分け前が決まると思って良い。そうしたバランスを無視して、無神経に自分の取り分を増やそうとするサーファーは、決して周囲から認められることはないと知ろう。